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個々のアプローチが肝癌の二次治療の選択肢の決定に役立つ

肝細胞癌(HCC)の治療環境は進歩していますが、研究者らは現在、患者を治療するための最適な治療方法の順序について検討しています。

2018年まで、HCC患者は第一選択の治療法の選択肢は一つだけでした。
それは、ネクサバール(ソラフェニブ)です。  

「食品医薬品局(FDA)が承認した医薬品が1つしかなかった10年前と比較して、現在、HCC患者の治療薬の見通しは非常に有望です。」
とアメリカ・デトロイトにある大手医療機関のヘンリフォードヘルスシステムの消化器内科の腫瘍専門医であるガザラNカーン博士は説明しました。

ネクサバールが2007年に承認されて以来、2017年まで前向き試験は発表されていません。
「それは、試験がなかったということではありませんでした。マルチキナーゼ阻害剤を検討している、多くの異なる『第3相試験』がありましたが、
これらの試験は大部分が否定的な結果でした。」
と、カーン博士は言います。

しかし、2018年8月に、FDAは、大規模な無作為化第3相『REFLECT試験』の結果に基づいて、切除不可能なHCC患者の第一線治療として
レンビマ(レンバチニブ)を承認しました。  

レンビマ対ネクサバールの非劣性を評価するために行われたこの試験は、全生存期間中央値がネクサバール群での12.3ヶ月に対して
レンビマ群での13.6ヶ月を示しました。

さらに、無増悪生存期間(治療から疾患が悪化するまでの期間)の中央値は、レンビマを投与された患者で7.4ヶ月、
ネクサバールで治療された患者では3.7ヶ月でした。  

2つの薬剤の比較において、レンバチニブはより忍容性が高いようだったとカーン博士は付け加えました。
「レンバチニブは、すべてのパラメータにおいてソラフェニブと同じくらい効果的であると思います。」
と彼女は言います。

ネクサバールとレンビマの比較に加えて、第3相『CELESTIAL試験』では、ネクサバールで治療した患者を対象とした2件目の試験で、
Cabometyx(カボザンチニブ)をプラセボと比較して評価し、それが単剤でFDA承認を得ることに繋がりました。

「この薬は、全生存期間の統計的に有意な改善と関連しているようでした。」
とカーン博士は付け加えました。 

「この患者集団でもかなり忍容性が高いようでした。」

これらのチロシンキナーゼ阻害剤を超えて、モノクローナル抗体シラムザ(ラムシルマブ)、そして、PD-1阻害剤のオプジーボ(ニボルマブ)
およびキイトルーダ(ペンブロリズマブ)も第二選択薬として承認されています。

これらすべての選択肢から選択することの難しさは、治療順序を知らしめるデータがほとんどないことだとカーン博士は言います。

「これらの新しい薬剤が最近出現したことは、それらの有効性が改善されたこと、そして、これらの特定の標的に作用する
新しい薬剤を作り出す能力について語っています。」
と彼女は付け加えました。 

「この成功は、部分的には、病気の生物学的な理解を深めることにも基づいています。」

この難問を踏まえて、カーン博士は、進行性HCC患者の治療環境において、より個人に合い個別化された治療方法を進めることを推奨しています。 

「これらの薬を最適に順序付けるという方法は明らかになっていません。個人的には、より多くのデータが利用可能になるまで、
私はこの決定は個々の患者のプロフィールと特性に基づいて行うつもりです。」  

【以下のウェブサイトより引用】 
https://www.curetoday.com/articles/individual-approach-may-help-to-determine-secondline-t treatment-options-in-liver-cancer