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健康な高齢者に毎日のアスピリンは効果があるのでしょうか?

2019年1月22日火曜日(HealthDay News) - 心臓発作の既往歴がある人やそのリスクの高い人には毎日、低用量アスピリンの服用が推奨されていますが、これまでのところ健康な高齢者へは推奨されていません。

新しいエビデンスレビューでは、健康的な高齢者や中年の成人の中には、アスピリンを毎日服用することで少し利益が得られるかもしれないということが示唆されています。 英国の研究者らは、低用量のアスピリンは、心臓の健康に問題がない患者でも、心臓発作や脳卒中のリスクを減らすと報告しています。
しかし、その保護効果は非常に小さく、それと共に深刻な出血の危険性が高まると主任研究者であるショーン・ジェン博士は述べています。

ロンドンのキングスカレッジ病院NHS財団信託の学術臨床研究員でもあるジェン博士は、また、次のように述べています。
「しかしながら、210人がアスピリンで治療された場合、大出血が起こる可能性があるのはそのうちの1人でしょう。」  

結論は?
心臓の健康を守るためにアスピリンを服用することを考えている人は、医師に相談するようにとドナ・アーネット博士は述べています。
彼女はアメリカ心臓協会の会長であり、ケンタッキー大学公衆衛生大学の学部長です。
「アスピリンの利益と害は表裏一体であるため、誰がそれを服用すべきかについての直接的な答えはありません。」とアーネット博士は述べました。
「アスピリンを使用するためには、アスピリンが自分に利益をもたらすかどうかについて各患者が主治医と話し合うことが非常に重要です。」と彼女は述べました。

アスピリンは血液を希釈するので、心臓発作や脳卒中を引き起こす可能性がある血栓を防ぐ手段として長い間認識されてきました。
しかし血を薄くすることによって、アスピリンはまた出血の危険を高めます。
これは、消化管系の出血性潰瘍、あるいは脳内の出血性脳卒中さえも引き起こす可能性があります。
その結果、専門家達はすでに心臓発作や脳卒中を起こしたことがある人々、またはそれらを発症する危険性が高い人々に、毎日の低用量アスピリンの使用を制限しています(通常81ミリグラム)。

毎日のアスピリンがより広い範囲の人々に利益をもたらすかもしれないかどうか見るために、ジェン博士と彼のグループは164,000人以上の人々を含む13の臨床試験からのデータを集めました。
そのうち半数は62歳未満、そして半数はそれ以上でした。 試験データは、アスピリンが心臓発作、脳卒中または心臓病による死亡の絶対リスクを0.38%減少させることを示しました。これは統計的に有意な所見です。
それと同時に、アスピリンは大出血の絶対リスクを0.47%増加させました。

「心血管疾患を患っていない人では、この研究は本当にアスピリンを服用するか否かに関する個人的な決定であることを示しています。」とジェン博士は述べました。
「それはすべて、患者が潜在的に深刻な出血(頭蓋内を含む)よりも心血管疾患(心臓発作や脳卒中)の予防をどのように評価するかにかかっています。」

ジェン博士とアーネット博士は、この新しい分析は心臓発作や脳卒中を起こしたことのない健康な人々に焦点を当てていることを強調しました。
「心臓発作、狭心症、脳卒中などの心血管疾患を患っているためにアスピリンを服用している人は、ほぼ確実に服用を続ける必要があります。」
とジェン博士は述べました。 
「この研究では、このグループについては考察していませんが、アスピリンの恩恵については疑う余地のないところです。」

調査結果は、アメリカ医師会誌に掲載されています。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://consumer.healthday.com/general-health-information-16/aspirin-news-46/will-healthy-seniors-be...