全ての成人が知るべき6つの喘息兆候

米国では、1800万人もの成人が喘息を患っています。
喘息は、気道の炎症により呼吸が困難になる状態です。
息をする時に起こる喘鳴は、喘息の主要な症状です。
他の、より分かりづらい喘息兆候については、以下をご覧ください。

1.　40代である
南フロリダ大学医学部のアレルギーおよび免疫学部長であるリチャード・F・ロッキー博士は、成人期の喘息発症のピーク年は45〜50歳であると述べています。
喘息症状を発症するリスクが最も高いのは、アレルギーを持ちの人、もしくは子供の頃アレルギーがあったものの”乗り越えた”と考えている人です。
喘息症状の多くは、感染後に始まります。
「風邪を引いた後、突然喘息を発症するのです。」と、ロッキー博士は言います。

2.　咳が持続している
ほとんどの人は咳は風邪や気管支炎に関連していると考えますが、これは喘息の兆候である可能性もあります。
「笑ったり横になると、咳が悪化します。また、咳が喉からではなく胸から起こります。」と、ロッキー博士は言います。
咳喘息として知られる一種の喘息では、唯一の兆候として慢性的な咳があります。
店頭薬では症状を緩和する十分な強度が無いため、通常喘息咳を患う場合の最善の治療法は、処方薬を利用することとなります。
咳を緩和する自宅療法でも改善しない場合は、医師の診察を受け、呼吸を改善する食品を摂取してみましょう。

3.　溜息や欠伸、深呼吸を頻繁に行う
これらの行動は、必ずしも身体の疲労を意味する訳ではなく、実は喘息の症状である可能性があると、ロッキー博士は説明します。
上記3種類の呼吸法は全て、より多くの酸素を体に取り込み、より多くの二酸化炭素を排出します。
これは、気道の収縮によって起こるバランスの乱れを解決しようとする、無意識の努力なのです。
溜息や欠伸、深呼吸はまた、不安の兆候であることも心に留めておいて下さい。

4.　疲れを感じることが多い
夜中に喘鳴や咳が起こりますか？
これが睡眠を妨げている場合、深刻な問題につながる恐れがあります。
実際、これは喘息の症状である可能性があると、ロッキー博士は説明します。
睡眠の質が悪いと、身体エネルギーを低下させるだけでなく、精神的な活力も低下させます。
慢性睡眠障害は心疾患や糖尿病リスクの増加と関連しており、睡眠研究サイト「SleepZoo」の創設者であり、認定睡眠化学コーチであるクリス・ブラントナーは、喘息を更に悪化させる恐れがあると述べています。
幸いなことに、喘息症状の抑制により、睡眠障害は消失する傾向にあります。

5.　胸が苦しい
10キロのレースを走った後、アンネ・マリー・ブルックスは呼吸困難に陥り、胸の圧迫感を感じました。
彼女の夫は、運動によって心臓発作が起こったのではないかと懸念し、彼女を病院に連れて行きました。
そこで48歳の教師は、彼女が心臓の問題を発症していたのではなく、36年前に置いてきたと考えていたもの、つまり喘息を発症していたことに気づきました。
「自分が喘息発作を起こすとは思いもしませんでした。」と、ブルックス氏は言いました。
こうした喘息発作が起こる場合、胸の苦しさや息切れ、咳が起こることがあると、ENTA and Allergy Associatesのイェレナ・コピルトバ博士は説明します。
このような胸の苦しさは、良く心臓発作と誤解されることがあります。
かかりつけの医師に症状を確認してもらい、適切な治療を受けて下さい。

一部の人は、呼吸が浅く速くなることが喘息兆候の一つであることがあります。
クリーブランドクリニックによると、安静時の成人の一般的な呼吸数は毎分12～20回です。
これよりも速く、1分あたり約30回（2秒に1回）呼吸している場合、過呼吸が発生している可能性があります。

出典： 2019年10月7日更新 The Healthy 『6 Symptoms of Asthma Every Adult Should Know』（2019年10月15日に利用）
https://www.thehealthy.com/respiratory/asthma/asthma-symptoms/