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全脂肪牛乳を飲む子どもの方が痩せている

トロント大学の研究では、普段全脂肪牛乳を飲んでいる子どもは、セミスキムミルク(乳脂肪分1.7%程度の低脂肪乳)を飲む子どもよりも体重が低いことがわかりました。

研究者らは、これは全脂肪牛乳によって子どもの満腹感が増すことで、不健康な間食を摂りにくくなるためであると指摘しています。

また全脂肪牛乳を飲む子供は、ビタミンD値もより高いことがわかりました。
これは、ビタミンDは脂溶性であり、セミスキムミルクに含まれる量が少ないためであると考えられます。

米臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nutrition)に発表されたこの研究は、2歳から6歳までの2,745人の子どもを対象としました。

この研究では、乳脂肪分3.25%を含む全脂肪牛乳を飲んだ被験者のボディマス指数は、乳脂肪分1~2%を含むセミスキムミルクを飲んだ被験者よりも0.72ユニット低い結果となりました。

研究者によると、前者の体重は健康的、後者の体重は太りすぎであるといいます。

この研究の筆頭著者であるジョナサン・マグワイア氏は、次のように述べています。
「低脂肪牛乳を飲んだ子ども体重は減少せず、全脂肪牛乳に含まれるビタミンDの健康効果も得られない結果となりました。低脂肪牛乳には、二重のマイナス面があります。」

今年初めに行われた研究では、全脂肪牛乳を飲んだ人は2型糖尿病を発症する確率が低くなることがわかっています。

出典:2016年11月17日更新 Health Spectator UK 『Children who drink full-fat milk are skinnier, finds study』(2019年5月22日に利用)
https://health.spectator.co.uk/children-drink-full-fat-milk-skinnier-finds-study/