全般性不安障害に対する薬物療法で有効な選択薬

医療情報誌Lancetに掲載された大規模な系統的レビューの調査結果によると、全身性不安障害（GAD）の成人の治療には複数の有効な選択薬があります。

研究者らのメタアナリシスによると、選択肢のうち、デュロキセチン、プレガバリン、ベンラファキシン、およびエスシタロプラムがプラセボよりも有効であり、比較的許容性が高いことが示されています。

この系統的レビュー、およびネットワークメタアナリシスにおいて、研究者らは、2つ以上の市販の薬物療法またはGADに対するプラセボで治療された成人を含む研究についての主要なデータベースを検索しました。検索基準を適用した後、研究者らは合計89件のランダム化試験を含む、1992件の研究を特定しました。

治験において、22,441人の患者が無作為に22種類の活性薬またはプラセボに割り当てられました。

測定されたのは、ネットワーク分析を使用して比較された、利用可能な薬物選択肢の有効性および耐容性でした。含有された薬剤のうち、有効性の変化はハミルトン不安評価尺度を用いて測定されました。

分析後、エスシタロプラム、ベンラファキシン、デュロキセチン、およびプレガバリンは、プラセボに対してより有効性が良好であることが示されました。

さらに、研究者らは、これらの薬剤がプラセボと比較して忍容性が高いことを報告しました。

抗精神病薬であるクエチアピンは、ハミルトン不安評価尺度スコア（ＭＤ、－３．６０；９５％ＣｒＩ、－４．８３〜－２．３９）において最大の変化を示しましたが、対プラセボでは忍容性が十分ではありませんでした。

研究者らは、セルトラリン、フルオキセチン、およびブスピロンも第一選択薬として可能であると述べましたが、研究サンプルが少ないためそれらの使用性については、制限されています。

「第一選択薬での症状の改善に失敗した患者のために、我々のレビューから得られるデータに基づき、アゴメラチンを検討することもできるかもしれません。」

と彼らは続けました。

「我々の調査結果は、全般性不安障害の治療には選択可能薬がいくつかあることを示唆しています。これらの選択薬では有効性と許容性のプロファイルに違いがあり、最良の選択肢が患者間で統一されない可能性があります。」と研究者らは結論付けています。

【以下のウェブサイトより引用】