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副鼻腔炎の症状を緩和するための6つのステップ

1.診察を予約する際の注意事項
副鼻腔炎の症状はその他の疾患の症状と重なる部分があるため、医師の診察を受けることで、診断の絞り込みに役立ちます。

症状を全て書き留めて、診察予約の準備をしてください。
担当医がアレルギーやその他疾患の既往歴があるかどうかを理解するため、あなたの病歴を確認します。


2.症状を観察する
急性副鼻腔炎(鼻副鼻腔炎)は、鼻や副鼻腔の内側を覆う組織の炎症であり、多くの場合、ウイルスや細菌感染によって引き起こされます。
息苦しさやくしゃみ、鼻水の他、顔や歯の痛みや、排水の変色が起こることもあります。

「医師に診てもらい問題を特定することは有用ですが、多くの場合、症状に基づき、バーチャルでの遠隔診療で診断を受けることができます。」と、ベニンガー医師は言います。

場合によっては、副鼻腔感染症が大幅に長引き、12週間以上続くこともあります。
これは慢性副鼻腔炎と呼ばれ、重症の場合、痛みを和らげるために手術が必要になることがあります。
症状には、鼻や目、額周辺の圧迫感、鼻の濃い黄色または緑色の分泌物、後鼻漏などがあります。


3.時間をとり、必要に応じて治療する
急性副鼻腔炎は通常、7〜10日で自然に治まります。
症状が長続きする場合、医師によって抗生物質を処方されることがあります。
アレルギーが原因の副鼻腔炎が疑われる場合、医師によってアレルギー検査が実施されることもあります。

慢性副鼻腔炎の場合は上記と異なり、治療にはより多くの時間と忍耐が必要です。
鼻腔用のステロイドスプレーや経口ステロイド、粘液希釈薬などの薬物を組み合わせることで、症状の緩和に役立ちます。
通常は細菌感染が原因ではないため、抗生物質が主な治療法となることはありません。

慢性副鼻腔炎は一般的な状態であり、診断には、医師が内視鏡を使用して鼻の内部を確認する、もしくはCTスキャンやMRIを実施して、鼻中隔にずれや腫れ(ポリープ)がないかどうかを確認します。


4.市販薬を慎重に使用する
充血除去剤のスプレーや点眼薬には、症状を和らげる即効性があることがありますが、場合によっては悪影響を及ぼすこともあります。

「鼻詰まりが再発するリスクがあるため、使用頻度を控えめにするか、使用を完全に避ける方がよいでしょう。」とベニンガー医師は警告します。
 「鼻詰まりの再発とは、薬の使用をやめた後に症状が戻り、治療が必要な別の問題が残ってしまう状態です。」

充血除去スプレーで思った通りの効果が得られませんか?
この場合、鼻組織から汚染物質を洗い流す、ネティポットのような鼻洗浄も効果的です。
小さなティーポット型のやかんに液体を入れ、頭を傾け、ノズルを各鼻孔に挿入します。
これにより、鼻道を清潔に保つことができます。

感染を避けるために、ネティポットにはろ過した水を注ぎ、使用後は必ず洗浄・消毒してください。

フルチカゾンのような市販の鼻腔用ステロイド薬は、アレルギー症状の緩和に役立ちます。
また、風邪の症状を軽減し、慢性副鼻腔炎の治療にも効果的です。


5.重症の場合、手術も選択肢となる
上記の治療法が効果的でない場合、または鼻ポリープが発生して副鼻腔の排水が阻害されている場合は、手術が必要になることがあります。
ですが幸いなことに、通常これは外来処置で済みます。
慢性症例や、呼吸や排液の問題を引き起こす可能性がある鼻中隔のずれがある場合は、外科的処置によって改善できることもあります。


6.予防策
副鼻腔炎を引き起こす細菌を避け、花粉やほこり、動物のふけなどのアレルゲンを避けるために頻繁に手を洗うことで、予防効果があります。
その他、バランスの取れた食事をとり、頻繁に運動し、禁煙することが、免疫系を高めるために重要となります。

「上記に従うことで、副鼻腔炎を治すことはできませんが、副鼻腔炎を予防するのに役立ちます」と、ベニンガー医師は言います。

出典 2020年6月30日更新 health essentials『6 Steps to Take to Stop Suffering From Sinusitis』 (2020年7月2日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/is-it-sinusitis-6-steps-to-stop-suffering/