加工食品がアメリカ人を肥満にする
2020年1月9日(HealthDay News)- 加工食品の摂取はその利便性と低価格により食べないようにすることは困難です。
しかし、こういったすぐに食べられる食品やスナックがアメリカ人を肥満にし、不健康にしているということを新しい研究が示しています。
より安い加工食品を食べる人が増えるにつれて、肥満も増加しているとワシントンD.C.にある、ジョージ・ワシントン医科大学の研究者の リー・フレーム氏は述べました。
フレーム氏と同僚は、カロリー超えた加工食品の影響に注目し、米国の食品トレンドについて分析しました。
「米国での食事と『ブルーゾーン(健康で長寿な人が多く住む地域)』に住んでいる人々を比較するとその違いは明白です。」
と彼女は大学のニュースリリースで述べました。
「私たちが検証した食品トレンドの多くは、現在、私たちが直面している肥満の蔓延の一因となる忙しい米国のライフスタイルに直接結びついています。」
と、大学の統合医療と健康オフィスのディレクターでもあるフレーム氏は付け加えました。
体重増加に最も関係のある食品は何でしょうか?
ポテトチップス、砂糖入り飲料、お菓子とデザート、精粉が使用された食材、赤身の肉と加工肉などであると研究者は言いました。
全粒穀物、果物、野菜はスリムな体型や減量に関連しています。
アメリカ人は繊維の摂取がかなり不足しており、乳化剤やガムなどの食品添加物が増えていると研究者は判断しています。
動物研究では、加工食品に含まれる乳化剤が、マイクロバイオーム(体内の微生物群集)を変化させ、血糖値を上げ過度の空腹を引き起こし、体重を増加させ、肝臓を損傷させることが示されていると研究著者らは述べました。
人間での試験では、超加工食品は満腹感を低下させ、早食いを引き起こし、炎症を起こしたりコレステロール値を悪化させ、それらが体重増加につながることがわかったと研究チームは付け加えました。
一方、肉が少なく、繊維質をより多く摂取し、加工食品を最低限にしている人は、慢性疾患と肥満が少ないことも報告されています。
こういった人々はまた、より健康に長生きする傾向があることを研修者は発見しました。
「肥満と関連疾患の症状を薬物治療だけで治療するのではなく、食物を薬として使用する努力も行う必要があります。」
とフレーム氏は述べました。
高齢者の慢性疾患は、ライフスタイルと食事の影響を強く受けていると彼女は説明しました。
「米国での肥満と慢性疾患の減少には、加工食品の制限と、野菜、マメ科植物、ナッツ、果物、そして、水分摂取量の増加が必要になります。」
「医療提供者は、薬だけではなく、ライフスタイルの健康についても強調しなければなりません。」
この報告は、最近、「the journal Current Treatment Options in Gastroenterology(消化器内科の最新治療)」誌に掲載されました。
【以下のリンクより引用】
Processed Foods Are Making Americans Obese
Health Day