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医師に痛みを説明する方法

痛みを抱えながら1日を乗り越えることは難しいこともあります。
ですので、適切な解決策を見つけることが大切です。

痛みには様々な原因や種類があり、人によって感じ方が異なります。
痛みの専門家は個々人の状況に応じた治療計画を立てる手助けを行いますが、そのためにはあなた自身の意見が必要となります。

医師との効率的なコミュニケーションは、痛みの管理における重要な要素となります。

「痛みは全て同じであると考える人が多いですが、実際には痛みにはいくつかの種類が存在します。」と、疼痛治療専門家のロバート・ボラッシュ医師は言います。
「医師が患者の困難を理解できれば、個々の痛みに応じた適切な治療を見つける鍵となるでしょう。」

医師と自分の痛みについてより生産的な会話を行うための方法を、以下で説明しています。


<痛みが診断しにくい理由>

痛みは基本的に、あなたを守る生物学的プロセスです。
怪我をすると、あなたの体は脊髄に痛みのメッセージを送る化学物質を生成します。
脊髄はそれらのメッセージを脳に送り、脳はそれを処理して痛みの感覚を生み出します。
これは急性疼痛と呼ばれます。

数週間、数ヶ月または数年続く慢性の痛みは、もう少し複雑です。
明確な原因がわからないことが多くあります。
怪我や手術の後に痛みが続いたり、関節炎や線維筋痛症などの病状から生じたりします。
時間が経つにつれて、痛みの感じ方に影響を与える神経系に変化が生じることもあります。

「残念ながら、慢性的な痛みの背景には通常複数の問題が存在するため、それほど簡単に解決できるものではありません。」と、ボラッシュ医師は言います。

「慢性疼痛は多くの場合、損傷部位から脳への疼痛信号の生成において異なる役割を果たす、あらゆる複雑な相互作用に関連しています。」


<医師の治療を手助けする>

疼痛専門家の診察を受ける場合は、以下を用意して下さい。

1.    過去の医療診断、最近の手術または治療のリスト

2.    服用している薬の最新リスト。
「 私達医師は特に、ボトルに書かれているものと少し異なっていても、実際にどのように薬を服用しているかを具体的に知りたいのです。」と、ボラッシュ医師は言います。
「1日3回服用することになっていても、1回しか服用していない場合、これは重要な情報であり、治療計画の構築改善に役立ちます。」

3.    既に試した治療法のリストと、治療を中止した理由。
恐らく副作用があったか、単に効果がなかったのでしょう。


<自分の痛みを説明する方法>

残念ながら痛みを測定する効果的な方法はありません、とボラッシュ医師は言います。
患者が感じる痛みの程度や、治療の有効性を判断することは、医師にとって困難な場合があります。

痛みを評価するために、医師は1から10までのスケールで痛みを評価するか、MRIやCATスキャンなどの画像検査を依頼する場合があります。
これらのツールは役立つこともありますが、全体像を伝えることはできないことがほとんどです。
したがって、医師は以下のような、痛みに関する質問に対する患者の回答に大きく依存します。

  •     どこが痛みますか。
  •     いつ痛みますか。
  •     痛みが改善したり、悪化する原因は何ですか。
  •     痛みは日常生活にどのように影響しますか。
  •     どのような痛みですか。

最後の重要点は、あなたが痛みの感じ方を説明できるかどうかですが、多くの人は適切に説明することができないと、ボラッシュ医師は話します。
しかし、自分が感じていることを適切に伝えることができれば、医師による治療法構築に役立ちます。

出典 2020年6月4日更新 health essentials『How to Talk to Your Doctor About Pain』(2020年6月5日に利用)一部抜粋
https://health.clevelandclinic.org/how-to-talk-to-your-doctor-about-pain/