医師の多くが依然として物議を醸す薬剤の組み合わせで処方

プロトンポンプ阻害剤（PPI）のオメプラゾールまたはエソメプラゾールとクロピドグレルの併用での安全性についての懸念は欧州の規制当局によって2009年5月と2010年2月に発表されました。
最後の当局からの発表後、オランダではこれらの薬の調剤が低下したことが確認されました。

オメプラゾール及びエソメプラゾールが11.9％減少したのに対して、他のPPIは16.0％増加しました。それでも2010年2月の時点では、患者の22.6％が、心血管障害のリスクを負いつつ、オメプラゾール及びエソメプラゾールでに治療を開始していました。

クロピドグレルは、血栓を阻害するために使用される抗血小板剤です。
抗血小板療法による消化管出血のリスクの増加のため、PPIは、多くの場合、また、胃酸の分泌が減少するとされています。
しかしながら、エソメプラゾール/オメプラゾールとクロピドグレルの併用は、クロピドグレルの薬理学的活性を低下させる可能性があります。

本研究の知見は、規制当局からのアドバイスに従っています。
「規制機関は、処方医を納得させるために、健全な科学的データに基づき、アドバイスする必要があります。」と、『薬理研究展望分析』の主執筆者のウィリーマインJ. クルイク-コロフェル氏は述べています。
「私たち、著者らは、世界中の専門家の多くがそうであるように、相互作用を疑っています。」

（記事元）http://medicalxpress.com/news/2016-08