双子の片割れを失うことが残された方の精神疾患のリスクに関連
2020年7月17日- 双子の片割れの死、特に人生の早い段階では、残された双子のひとりには精神的な問題のリスクがあると新しい研究が発見しました。
「双子の片割れを失うことは、生存している双子の健康にかなりの影響を与え、それは特に壊滅的な人生のストレス要因になる可能性があります。しかし、この種の死別に関する研究はほとんどありません。」
と主執筆者のフアン・ソン博士は述べました。
彼女は中国の四川大学とスウェーデンのカロリンスカ研究所の上級研究員です。
スウェーデンのデータを使用して、ソン博士のチームは1973年から2013年の間に双子の死を経験した人々を見つけました。
研究者らはこれらの双子の精神医学的診断を双子でない兄弟と、双子がまだ生存している22,600人以上とを比較しました。
「私たちは、双生児の死後、精神障害と診断されるリスクが55%から65%増加することを示しました。」
とソン博士は述べました。
このリスクは、双生児が成人前に死亡した場合で最大であり、診断には、精神障害、ストレス関連障害そして気分障害が含まれました。
精神科の診断は、双子の死亡後1か月以内に出る可能性が最も高く、そのリスクは通常より7倍高いことがわかりました。
The journal e-Life誌のオンライン版で7月15日に公開された報告によると、こういったリスクは10年以上続きました。
一卵性双生児でのリスクは特に高いものでした。これらの双子のリスクは、双子でない兄弟の2.5倍でした。
研究者たちはジャーナルのニュースリリースで、二卵性双生児では生存している方の兄弟は、片方の死後、精神疾患のリスクが約30%高くなったと述べています。
アイスランド・レイキャビクにあるアイスランド大学の疫学の教授である上級研究著者の、ウンナー・ヴァルディマルスドッティル氏は、次のように述べています。
「私たちの研究結果は、遺伝的類似性と幼年期の愛着の両方が、双子の死亡後に生存している双子の方の精神障害のその後のリスクに関連している可能性があることを示唆しています。」
【以下のリンクより引用】
Loss of a Twin Linked to Risk for Mental Illness
Healthday