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JapanRx / 命を脅かすマラリア原虫はゴリラから人間にどのように移ってきたのか

命を脅かすマラリア原虫はゴリラから人間にどのように移ってきたのか

ロンドン(ロイター)- 50,000年前の遺伝子配列を復活させた科学者は、世界で最も致命的なマラリア寄生虫がゴリラから人間にどのように移ってきたのかを解明し、人類史上最大の殺人者の起源についての洞察を与えました。

 

研究者は、インフルエンザやエボラなどの病気の場合と同様に、動物に感染する病原体が遺伝的変化を獲得し人に感染する人畜共通の感染症   として知られるプロセスの理解も深めると述べました。

 

最も致命的な形態のマラリア原虫である「熱帯熱マラリア原虫」の場合、この分析により、ゴリラの寄生虫から移入したDNAの一部から、ヒト血液細胞に感染する能力が得られていたことがわかりました。

 

重要なDNA配列を分析することにより、研究者は、それには、ヒト赤血球のタンパク質受容体に結合する「RH5」と呼ばれるタンパク質を生成する   遺伝子が含まれていることを発見しました。

 

「この先祖のRH5タンパク質は、ヒトとゴリラの両方から赤血球受容体に結合することができたという事実が、熱帯熱マラリア原虫がどのようにヒトに感染するように進化したかを分子的に説明しました。」

と、イギリスのウェルカムサンガー研究所とフランスのモントピーリア大学の研究チームを共同で率いた、フランシス・ギャラウェイ博士は述べました。

 

世界保健機関(WHO)のデータによると、マラリアは蚊によって広がり、世界中で年間約2億1600万人が感染します。

この病気では年間40万人以上が亡くなり、その大多数はアフリカの最も貧しい地域に住む乳児と子供です。

「人類の歴史上、マラリアは他のどの病気よりも多く人間の死因となってきたと推定されています。」

と、この作業の共同引率者であるギャビン・ライト博士は述べました。

「そのため、この致命的な寄生虫が人間に感染することを可能にした分子経路を理解することは重要であり、また興味深くもあります。」

 

【以下のリンクより引用】

Scientists find how deadly malaria parasite jumped from gorillas to humans

REUTERS