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喘息は稀に命取りになることがある

13歳のブロードウェイスター、ローレル・グリッグスの悲劇は、喘息がいかに深刻な症状となり得るのかを人々に思い出させました。

ローレルは約2年間喘息と闘っていたと、父親のアンドリュー・グリッグスはCNNへの取材に応えました。
ローレルは数カ月間は元気に見えたものの、彼女の父親は、定期的に検診を受けさせていたと語ります。
先週の火曜、ローレルは喘息発作を起こし、家族は彼女をニューヨークのマウントサイナイ病院へ連れて行きました。

発作から2時間以内にローレルは心肺停止となり、死亡しました。

「皆が出来る限りのことをやったと思っています。」と、彼女の父親は言います。
「ただ、あまりにも突然の事だったのです。」

米国の喘息患者は2600万人以上、子供は約600万人おり、ローレルもその一人でした。


<喘息発作はどのようにして起こるのか>
多くの親は喘息を学校を休む原因の主な原因として考えますが、救急処置室の利用や入院が必要となるような重度の喘息発作は、命取りになりかねないという事実を認識していない親もいるかもしれません。
しかし、喘息による死亡は稀な事です。

米国では、1日約10人が喘息で死亡します。
最新の全国データがある2017年、米国疾病対策予防センターによると、米国では185人の子供と3,379人の成人が喘息で死亡しています。

肺に影響する慢性疾患である喘息は、喘鳴や息切れ、胸の圧迫感、夜中や早朝の咳といった症状を引き起こすことがあります。
喘息の正確な原因は不明のままですが、環境的および職業的な要素と症状発症との関連が見られています。

喘息はどの年齢でも発症することがありますが、ほとんどの子供は初期症状を5歳までに経験していると推測されています。

喘息発作はこうした症状が悪化し、体の気道が収縮し、呼吸が更に困難になることで起こります。

「喘息は気道の炎症や狭窄によって、息を吐き、体に酸素を送り込む為に必要となる重要なガス交換(二酸化炭素を酸素に交換する)を行うことが出来なくなる症状です。」と、ニューヨークにあるNYUランゴーンヘルスのアレルギー専門医および免疫学者であり、アレルギーと喘息ネットワーク(Allergy and Asthma Network)のスポークスマンを務めるプルビ・パリク医師は言います。

「二酸化炭素が血液中に蓄積し、呼吸停止を引き起こすことがあります。」と彼女は言います。
「適切な酸素が無いと、脳や心臓といった腹痛の重要な臓器が機能しなくなります。」

煙や埃、アレルギー、感染、身体活動といった特定のトリガーが喘息発作を引き起こすことがあります。
こうしたトリガーを避けることで発作を予防することはできますが、薬で症状を抑制することも可能です。


<“コントロール不良の喘息“を示すサイン>
「喘息による死亡のほとんどが、コントロール不良の喘息により起こっています。子供に適切な予防薬を持たせ、常に喘息をコントロールできていることを確認して下さい。呼吸器内科医やアレルギー専門家といった喘息専門家の受診も、役立つことがあります。」と、パリク医師は述べています。

「コントロール不良の喘息を示すサインはゆっくりと忍び寄ることがあるため、症状を知っておくようにしましょう。
夜中に目が覚める、週に2回以上即効性の吸入器を使用する、ステロイドの経口薬もしくは注射薬を年に1~2回必要とする、咳や喘鳴、息切れがある等の症状は全て、喘息がコントロール不良であることの兆候です。

薬には即効性と長期作用型の二種類があります。

「即効性の薬は、喘息発作が起きた際の症状を抑制します。即効性の薬を使用する頻度が増して来たら、医者やその他医療専門家を受診し、別の薬の必要性について確認すべきです。」と、CDCは述べています。
「長期作用型の薬は発作の頻度を減らし程度を軽くするのに役立ちますが、喘息発作には効果がありません。」

医師のサポートがあれば喘息はコントロールすることが可能です。
親は喘息持ちの子供と相談し、症状の管理および薬の摂取方法について話し合うと良いでしょう。

出典: 2019年11月11日更新 CNN Health『Asthma can turn deadly in rare cases. Here's how』(2019年11月15日に利用)
https://edition.cnn.com/2019/11/11/health/asthma-deaths-explainer/index.html