喘息薬が子供の成長を阻害

喘息をもつ患者与えられる吸入剤のコルチコステロイド剤に関する新たな2つの研究で これらの薬は子供の成長を阻害する可能性があることを発見しました。 子供の両親や医師にとっては深刻な問題となりました。喘息は慢性の肺の病気であり米国の疫病管理予防センターによると約2500万人（12人に1人）が喘息をもっていますが 小児においてはるかに高いことが分かっています。 子供の9.3%が喘息を持っていると考えられています。 国立心肺血液研究所（NHLBI）は吸入コルチコステロイド（ICS）は長期間にわたる喘息の治療に使われることが多く、現在気道の炎症および狭窄を治療するための最も有効な薬剤です。 NHLBIはまた呼吸器感染症にかかっていたり咳を頻繁に出す幼児は喘息にかかっている危険性が高いと伝えられました。 ICSを必要とするかもしれない人々は症状抑制の副作用に曝される可能性があるため 注意する必要があります。 ICSの効果について確かめるためTheCochrane Libraryにおいて研究を発表しました。 1つのグループはICSの成長率への影響をプラセボ薬もしくは非ステロイド薬と比較しました。 もうひとつのグループでは薬の異なる投与量の影響を調査しました。 最初は計8471人の中程度の喘息を持つ子供達を調査した25の実験結果を分析しました。 そのうち14の実験の被験者5717人の子供達の成長が調査されました。 多くのICS系の薬がテストされ、プラセボ薬や非ステロイド薬と比較したところ成長を阻害することが分かりました。これらのグループでは平均成長は1年で6-9cmでした しかしICSを使っているグループでは平均成長は0.5cmほど低くなっていることが分かりました。 リアグランデ連邦大学医学部の主執筆者であるLinjie Zhang氏 は成長の阻害は喘息の症状を抑える効果、肺の成長を阻害しないことを考慮すれば あまり深刻ではないと語りました。 被験者である子供達に低、中用量のICSを投与は22回試験を行い、そのうち3回の試験のみ 1年以上728人の子供達へ追跡調査を行いました。 その結果ICSの用量が低くなることで1年で平均成長が0.25cm増えました。 様々な研究を調べていく上で成長阻害率に差があることが分かりました。 これは異なる種類のICSが使用されたことによるものだと考えられています。 どのICSが優れているかという決定はそれぞれを直接同じ実験で比較して後に行うことを Zhang氏は語りました。 これらの実験には行われた期間に問題がありました。 成長率を見た実験の14%のみ年間を通して行われていました。 今回の実験で最低限の投与量を小児喘息に用いるべきことが分かりましたが、更なる研究が必要であると考えられています。これからもICSを使用している子供の成長は注意して検査することが必要となります。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/279701.php