喫煙は膀胱癌手術後の生存率を低下させる
2020年9月23日 - 膀胱癌の手術を受けた患者は、喫煙を行うとさらに悪化すると新しい研究が示しています。
「この研究は重要です。喫煙は膀胱癌の主要な原因であることが知られていますが、喫煙が膀胱癌患者を診断後に危険にさらすことを示唆する最初の研究です。」
と研究共著者のジョバンニ・カッチャマーニ博士は述べました。
彼は南カリフォルニア大学ケック医学部の研究泌尿器科の助教授です。
膀胱がんが膀胱を越えて広がっている場合、患者は通常、化学療法と根治的膀胱切除術と呼ばれる外科手術を受けます。
これにより、膀胱、近くのリンパ節、周囲の臓器が除去されます。
新しい研究のために、カッチャマーニ博士のチームは、根治的膀胱切除術後の化学療法反応と、ほぼ14,000人の患者の生存転帰に対する喫煙の影響を調査した17件の、以前発表された研究をレビューしました。
研究者らは、喫煙した人は化学療法に対する反応が悪く、一般的には死亡率が高く、また膀胱がんによるものであることを発見しました。
これらの患者はまた、手術時に喫煙していなかったか、または全く喫煙したことのない患者と比較して、膀胱がんの再発率が高かったのです。
以前喫煙していた人は、また、喫煙したことがない人よりも結果が悪かったものの、その差はそれほど有意ではなかったと、調査結果は示しています。
ニコチンは免疫系を抑制し、より多くの合併症を引き起こしている、と研究者らは述べました。
「加えて、喫煙歴のある人は、より攻撃的な形態の癌に罹患する傾向があり、膀胱癌から生きのびても、肺癌などの他の致命的な癌のリスクが高くなります。」
と、カッチャマーニ氏は大学のニュースリリースで述べました。
「この研究は、少なくとも人が化学療法中と手術の時に喫煙していない限り、より良い結果が得られるかもしれないということを示しています。」
と彼は付け加えました。
この報告書は、Journal of Urologyの10月号でオンライン掲載されています。
【以下のリンクより引用】
Smoking Reduces Survival Odds After Bladder Cancer Surgery
Healthday