喫煙をやめることが女性の膀胱癌の予防に役立つ
2019年5月6日(月曜日)(HealthDay News) - 年配の女性の喫煙者であれば、禁煙することには、
あなたが考えもしなかった健康上の利益があるかもしれません。
新しい研究ではそれが膀胱癌のリスクを下げることを示唆しています。
このリスクが最大に減少するのは、禁煙後の最初の10年間で、その後、数年間は緩やかではあるものの着実な減少がありました。
膀胱がんは非常にまれであり、2019年の新規のがん症例では全体の約4.6%程度ですが、泌尿器系の癌としては最も一般的です。
研究の著者で、ブルーミントンにあるインディアナ大学で公衆衛生学部の博士候補生である、リー・ユーヤオ博士によると、
再発もよくあり、死亡率もまた有意です。
膀胱がんは男性でより一般的ですが、女性は同じような段階で診断された場合でも、より悪い結果が出ることがしばしばあります。
喫煙は危険因子として知られていますが、禁煙からの経過時間と膀胱がんのリスクの減少との関連についての知見は矛盾しています。
この研究で、リー博士のチームは、米国での閉経後の女性に関する長期研究である『女性の健康イニシアチブ』から、
約144,000人の研究参加者のデータを調べました。
そのうちの52.7%は喫煙したことがなく、 40.2%が元喫煙者であり、7.1%が現在の喫煙者でした。
2017年2月28日の時点で、これらの女性の間での膀胱癌は870症例がありました。
一度も喫煙したことのない人と比べて、
以前、喫煙していた人は膀胱がんのリスクが2倍、現在も喫煙している人はリスクが3倍以上ありました。
研究者らは、喫煙をやめてからの10年間で元喫煙者のリスクが25%減少し、その後はさらにゆっくりと低下し続けることを見つけました。
しかし、禁煙後30年経っても、元喫煙者は喫煙したことがない女性と比べて、膀胱癌のリスクが依然として高いのです。
現在の喫煙者と比較すると、以前の喫煙者は、膀胱癌のリスクが39%減少していました。
この研究は最近、『Cancer Prevention Research』誌に掲載されました。
「私たちの研究は、閉経後の女性の膀胱癌予防においては、一次予防(喫煙しないこと)と、
二次予防(禁煙をすること)の重要性を強調しています。」
とリー博士は述べました。
「現在の喫煙者は、膀胱癌のリスクを減らすために喫煙をやめるように勧められるべきです。」
と彼女は付け加えました。
【以下のウェブサイトより引用】