多くの慢性腎臓病患者はスタチン薬服用をすべき
慢性腎疾患(以下CKD)は心臓病リスクを増やし、患者はコレステロール値を管理するように医
師に言われます。コレステロール値を管理するために2つのガイドラインをう設け、
透析が必要な腎臓疾患の患者はスタチンの投与を受けるべきだとしました。
米国医療誌のJournal of the American Society of
Nephrologyによると50%の慢性人疾患の患者は
コレステロール低下薬を服用していなかったとされています。
アラバマ大学のバーミンガム校の研究博士リサンドロは
治療を望む声があり、心臓病リスクを低下させるためのチャンスを逃していると述べました。
疫病管理センターは米国の成人の10%、2000万人がCKDにかかる可能性があるとし、これらの
患者は心臓血管疾患、心臓発作や脳卒中のリスクが増加します。
高いコレステロール値は心臓病のリスクを上げ、スタチン系の薬はコレステロールを下げ、様々な心血
管系の病気を予防してくれます。
昨年コレステロール値を管理するために2つのガイドラインが定められました。
1つは心臓病学会/米国心臓協会により定められ、
もう1つはグローバルアウトカムリピッドワーク·グループ(KDIGO)により策定されました。
心臓病学会/米国心臓協会によるガイドラインでは
脳卒中と心臓病のリスクをもつ人にはスタチン系の投与が推奨されました。もし糖尿病、高コレステ
ロール値、心臓病の既往歴などを持っていればリスクが高いとされました。
KDIGOガイドラインではCKDを持つ、50-79歳の人はスタチン治療法を推奨しました。
Colantonio博士らの研究チームは2つのガイドラインが患者にどのような影響を与えるのか調
査をしました。CKDの患者に対してPooled cohort risk equations
の効果も調査しました。
脳卒中における地域と人種における違い(REGARDS)の研究で、
2つのガイドラインとスタチン治療の影響について計算しました。
2003年から2007年までの50-79歳のCKD患者のデータが分析されました。
ACC/AHAのガイドラインによりCKDの患者の92%はスタチン治療を行うように推奨されました。
KDIGOガイドラインでは100%の患者に対してスタチン治療を行うように推奨されました。
Pooled cohort risk equationsはCKD患者において正確にリスクを計算でき
るものとして用いられました。心血管系の病気はACC/AHAのスタチン治療の基準を満たさなかっ
た患者では発症率が低く、そのためPooled cohort risk equationsは心臓病
リスクを計算するのに有効な方法だとしました。
CKD患者へのPooled cohort risk equationsの病気リスクを計算する上でと
ても重要だとColantonio博士は述べました。
REGARDS研究は現在も続いています。
2つのガイドラインは同じような治療を推奨しています。Colantonio博士は50歳から79歳
のCKD患者に対してスタチン治療に関してはどちらのガイドラインも使えるだろうと述べました。