多くの肺炎患者は抗生物質の過剰摂取に
2019年7月12日(金曜日)(HealthDay News) - 入院中の肺炎患者の3分の2は、抗生物質の投与が長すぎるため、
潜在的に有害な副作用のリスクが高まると研究者らは述べています。
米国では毎年、肺炎により約100万人の成人が病院へ行きます。
この新しい研究では、43件のミシガン病院で治療された6,500人の肺炎患者の医療記録について調査されました。
そのうち60%が退院後1ヶ月以内に電話でのインタビューに答えました。
ミシガン大学のヴァレリー・ヴォーン博士が率いる研究チームによると、抗生物質の処方をあまりにも長く受けたほとんどの患者は、
平均して2日分余計な錠剤を服用していました。
彼女が説明したように、推奨されている最小量を超えて患者が抗生物質を服用した日数が多いほど、胃のむかつきやイースト菌感染症などの
副作用を経験するリスクが高くなります。
内科の助教授を務めるヴォーン博士は、次のように述べています。
「各患者に適した投薬と適切な期間を選択することを含む「抗生物質管理」は、ほとんどの病院の一部となっています。」
「しかし、これらの結果は、退院時のスチュワードシップにもっと注意を払う必要があることを示しています。処方者のためのガイドラインは、
患者の状態に基づいて適切な期間をどのように計算するかについて、より明確であるべきであると提案します。」
抗生物質の過剰処方も抗生物質耐性の原因として知られており、細菌は薬物の周りで変異する方法を見つけてしまいます。
この研究では、病院間で抗生物質の処方が長すぎる肺炎患者の割合に大きなばらつきがあることがわかりました。
ある病院では患者が過剰に多くの薬物を摂取していたのは50%未満でしたが、他の病院ではほぼすべての患者に過剰な供給がありました。
さらに問題になっているのは、肺炎治療のための国内ガイドラインが正確ではないという事実だととヴォーン博士は指摘します。
彼女は、肺炎患者が必要とする抗生物質の量を決定することは、彼らの診断、さらに治療が始まってから安定するのにかかる時間によると述べました。
一般に、危険因子のないほとんどの患者は約5日分の抗生物質が処方されます。
一方で特に困難な細菌によって引き起こされる肺炎であれば約7日分の処方が必要であるとヴォーン博士は言います。
この研究は、Annals of Internal Medicine誌にに6月8日に掲載されました。
【以下のウェブサイトより引用】