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JapanRx / 多くの若者の精神障害において『最も説得力のある効果的なプロファイル』

多くの若者の精神障害において『最も説得力のある効果的なプロファイル』

研究者は、若者の間での精神障害への介入のため、臨床的意思決定のためのエビデンスに基づく情報が提供されたアンブレラレビュー(包括的レビュー)を実施しました。

「メタ分析とネットワークメタ分析全体の品質を定義する、選択基準や結果、および、さまざまな機能の違いは、そのような豊富でありながら複雑な一連の証拠の臨床的価値と影響を制限するものです。」

ニューヨークのザッカーヒルサイド病院の精神科医であるクリストフ・U.コレル医学博士と同僚は記しています。

「アンブレラレビューは、既存のメタ分析とネットワークメタ分析からの証拠の全体を考慮に入れることによって、これらの問題をある程度克服する可能性があります。そして、事前に確立された基準に従って、最上位のメタアナリシス推定値を篩にかけることができます。臨床医へは、構造化され標準化された要約を使用して、膨大なデータを実用的な臨床情報に変換した上で提供することが最も重要です。

研究者によると、青少年の精神障害の全範囲での主要な症状およびそれに関連する問題に対する薬剤や、心理社会的および脳刺激といった介入を組み込んだ治療方法での有効性と受容性に関する、『ランダム化比較試験』のメタ分析およびネットワークメタ分析からの証拠を分析した包括的なレビューはまだありません。

コレル博士には、52人の異なる精神障害のある子供と青年の間で、48件の薬物療法、20件の心理社会的介入、4件の脳刺激技術を評価する、ランダム化比較試験のネットワークメタ分析とメタ分析を体系的に検索することにより、これらの研究間でのギャップに対処するといった目的がありました。

20件の異なる結果についての報告が含まれた研究は、有効性または受容性に関連するものでした。疾患特有の症状の軽減と、すべての原因による研究の中止も含まれました。

研究者は、14件のネットワークメタ分析と90件のメタ分析を含めました。

結果は、3つの心理社会的介入が行ったように、21件の薬物療法が『共同主要転帰』においてプラセボを上回り、7件の心理社会的介入が順番待ちリストであるか治療を行わない状態から勝りました。

研究者らは、アンフェタミン、メチルフェニデート、および程度は低いもののADHDの行動療法が証拠による最も説得力のある有効性プロファイルであるということに注目しました。

また、アリピプラゾール、リスペリドン、および自閉症における複数の心理社会的介入、破壊的行動障害におけるリスペリドンおよび行動介入、統合失調症スペクトラム障害における複数の抗精神病薬、うつ病におけるフルオキセチン、およびフルオキセチンとともに行う認知行動療法(CBT)、およびうつ病においての対人関係療法の併用、躁病でのアリピプラゾール、不安障害においてのフルオキセチンとCBTの併用、強迫性障害(OCD)においてのフルオキセチンと選択的セロトニン再取り込み阻害薬の併用、 PTSDでのCBT、遺尿症におけるイミプラミンおよび警報行動介入、神経性食欲不振症においては、行動療法と、家族療法が有効であることを確認しました。

「ここでレビューされた大量の文献は、特定されたギャップに対処することを目的とした将来の研究、ならびに最新の、治療による有効性と受容性データを統合することで、若者の精神障害に対しての治療介入の選択についてのガイドラインとなり、これらの忍容性と安全性に関する情報を提供します。」

とコレル博士らは記しています。



【以下のリンクより引用】

Review shows 'most convincing efficacy profile' for numerous youth psychiatric disorders

Healio