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JapanRx / 夜遅くの食事は女性の心臓の健康に影響する可能性

夜遅くの食事は女性の心臓の健康に影響する可能性

新しい研究では、晩ごはんにカロリーを多く摂取すると、女性の心血管の健康が低下するということがわかっています。

食事時間が心臓の代謝の健康に影響を与える可能性があるという証拠が集まっています。

たとえば、最近の研究では、1日のなかで早い時間帯に食事をすることで体重を減らすことができ、1日の遅い時間帯に食事をすると体重の増加が 促進され、新陳代謝が遅くなることが示されています。

また、これらの研究では、後に摂取する食事が通常糖尿病と心臓病に関連する炎症マーカーを発生させることが示されています。

マウス、およびヒトの参加者を対象とした他の研究では、食事時間を厳密に設定すると血糖値を制御できることが示されました。

今回の新しい研究はこの増え続ける証拠の一つとなり、晩方により多くカロリーを摂取すると女性の心血管の健康に悪影響を与える可能性があることが示されています。

この新しい研究は予備的なものですが、これは、ペンシルバニア州フィラデルフィアで開催される米国心臓協会(AHA)の科学セッション2019で    発表される予定です。

アメリカ・ニューヨークにあるコロンビア大学バゲロス医科大学の準研究員であるヌール・マカレム博士は、この研究の主執筆者です。

 

食事パターンと心臓の健康についての研究

マカレム博士と同僚は、平均33歳の健康な女性112人の参加者について研究を行いました。

研究者は、ベースライン時と1年後に参加者の心血管の健康を『Life's Simple 7』を使用して検査しました。

Life's Simple 7とは、AHAによって確立された7つの修正可能な危険因子です。

Life's Simple 7では、血圧、コレステロール、血糖値、身体活動、食事、体重、喫煙の各状況です。これらの要因に基づいて、研究者は各参加者の   心血管の健康スコアを計算しました。

また、参加者の女性は携帯電話を用いて食事についての電子日記をつけ、ベースラインで1週間、12か月後の別の週にどれだけ、何を、いつ食べたかを追跡し報告しました。

研究者は、電子日記からのデータを使用して、心血管の健康と食事のタイミングとの関係を計算しました。

 

遅い時間のカロリー摂取が少ないと心臓が健康になる可能性

この研究により、午後6時以降により多くのカロリーを摂取した参加者では心血管の健康状態が悪い傾向があることがわかりました。

実際、午後6時以降のカロリー摂取量が1%増加するごとに、心血管の健康スコアは低下しました。

血圧と肥満度指数は上昇する傾向があり、血糖コントロールは悪化する傾向がありました。

この研究では午後8時以降のカロリー摂取が1%増加するごとに同様の結果が得られました。

特に参加者の44%を占めるヒスパニック系の女性は、晩方により多くのカロリーを摂取している場合に血圧が高くなりました。

この研究の主著者は、次のように述べています。

「これまで、私たちは心臓病を予防するためのライフスタイルのアプローチについては、私たちが食べるものと食べる量に焦点を合わせていました。」

主任研究者はまた、研究結果をより信頼性の高いものにするには、より大きなサンプルと異なる集団で研究を再現する必要があることを        指摘しています。

この研究に関与していない、ノースカロライナ州ダーハムにあるデューク大学の医学心臓学の教授であるクリスティン・ニュービー博士は、研究結果について次のようにコメントしています。

「それは重要な研究だと思います。」

「現時点では決定的なもというよりは根本となるものですが、栄養の側面や、これまで私たちが考えもしなかった心血管リスク因子との関係について、非常に興味深い洞察が得られると思います。」

 

【以下のリンクより引用】

Late evening eating may compromise women's heart health

Medical News Today