夜間頻尿に悩む大人へ・・・
Journal of Urology誌の9月号に発表された系統的レビューによると、デスモプレシンは、一般的に健康な成人で、夜間頻尿に悩む人へやさしく作用します。
アテネにあるジョージア大学のマーク・H・イーベル医師らは夜間頻尿の治療薬としてデスモプレシンの有効性と有害性を検討するための体系文献レビューを行いました。
合計10の文献では2,191人の夜間頻尿の患者を含み、並行群デザイン、無作為化比較試験の選択基準を満たした患者に対し、デスモプレシンの一つ以上の利益または害に関する情報が提供されました。
4つの研究は偏った危険性はあるものの、総じてにその質は高いものでした。
研究者は、25マイクログラム以上のデスモプレシンの用量で夜間の排泄が減り、最初の排泄までの時間を延ばすことができることを見出しました。
プラセボと比較して、100mcgの線量では、単に最初の排泄まで1時間ほど睡眠時間が延び、ひと晩の排泄は0.72mlほど減りました。
低用量の場合と高用量の場合では大幅に増加するなどの利点がありませんでした。重篤な副作用はまれであった一方で、最も一般的な有害作用としては、低ナトリウム血症(リスク比、5.1)と頭痛(リスク比、4.3)でした。
「このうまく立案された研究が成果を成すまで、更に1年以上の期間が必要とされます。」と著者らは記述しています。
情報元:http://medicalxpress.com/news