大家族であるほど、がんのリスクが低い?
研究者らは178カ国からのデータを分析し、大家族の出身者は小さい家族出身の人よりもがんになる可能性が低いことを発見しました。
上席著者であるマキエジ・ヘネバーグ氏は、チューリッヒ大学のニュースリリースで、家族の規模とがんのリスクとの関連性は「所得、都市化の度合、年齢とは無関係」であると述べました。
ヘネバーグ氏は、スイスの大学にある進化医学研究所の客員教授です。
家族の大きさには、親とその子供だけでなく、近親一般を含む拡大家族も含まれます。
最近学術雑誌BMCCancerジャーナルに発表された研究によれば、この大家族による保護効果は、女性よりも男性に強く見られたとのことです。
しかし、この研究では、あくまでも家族の規模とがんリスクの関連性のみが確認されていることに注意する必要があります。
因果関係が証明された訳ではないのです。
家族生活はストレスがかかることもありますが、精神的に良い環境がもたらされることで、がんなどの病気に対する抵抗力を高められる可能性がある、と研究者らは述べています。
お互いに健康的な生活習慣に従うようサポートし合っている家族も、がんに対する抵抗性を高める可能性がある、と研究者らは付け加えました。
WebMD HealthDay News 2018年10月16日
https://www.webmd.com/cancer/news/20181016/bigger-family-lower-cancer-risk