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大気汚染のわずかな削減でさえも心臓は救われる

2020年6月29日 -  微粒子の大気汚染へ長期的に晒されることが心臓病と死亡の主要なリスク要因ですが、汚染レベルのわずかな減少でさえその脅威を減らすことができると新しい研究は示しています。

研究者たちは、21か国で35歳〜70歳の157,000人を超える成人のデータを分析しました。

2003年から2018年の間に、9,100人を超える人々が、4,000件を超える心臓発作と4,100件を超える脳卒中などの、心疾患を経験しました。そして、 3,200人以上が心臓病により死亡しました。

研究では、PM2.5汚染が10マイクログラム/立方メートル増加するごとに、心疾患の発生が5%増加しました。 PM2.5汚染は、サイズが2.5ミクロン未満の浮遊粒子によって引き起こされます。

世界中の広範なPM2.5レベルを考慮に入れた後、記録された心疾患の14%がPM2.5曝露に関連していると研究者たちは結論付けました。

「それは大きな数字です。」

と研究主任著者であるコーリバスにあるオレゴン州立大学の環境疫学者であるペリー・ハイスタッド氏は述べました。

「それは心血管疾患の負担のかなりの部分です。」

ハイスタッド氏によると、大気汚染と心臓病のリスクとの間の最も強い関連は脳卒中に見られました。

PM2.5粒子は、自動車のエンジン、暖炉、石炭火力発電所などの燃焼源によって生成されます。
それらは、肺の奥深くまで吸引できるほど十分に小さいため、慢性炎症を引き起こす可能性があるとハイスタッド氏は述べました。

ランセットプラネタリーヘルスジャーナル(The Lancet Planetary Health journal)の6月号に発表された研究の著者によると、心臓の健康は汚染レベルの改善により良くなります。

「屋外の大気汚染の濃度を下げると、心血管疾患においてのメリットが見られるでしょう。」とハイスタッド氏は述べました。

 「この研究の前は、これが当てはまるかどうかはわかりませんでした。一部の研究では、多くの開発途上国で見られるように高濃度の環境下では健康上の利益見られるまでには、そのレベルをかなり大きく下げる必要があることが示されていました。」

 

【以下のリンクより引用】

Even Small Reductions in Air Pollution Help The Heart

Healthday