女性にとってより良い睡眠がより良いセックスにつながるかもしれない
2021年4月28日 - 睡眠は中年女性にとって性生活を満足させるための最良の処方であるかもしれないと新しい研究は示唆しています。
日常的に安眠が得られない女性は、性欲や感度の減退といった性的問題を報告する可能性がほぼ2倍であることがわかりました。
「性機能障害は、苦痛を伴う性的問題が存在するとして定義され、この関係は睡眠の質の悪さと、性欲や感度、潤滑度、オルガスム、満足度、痛みなどを含む、性機能のすべての領域における問題のリスクの高さとの間に見られました。」
と、研究著者のジュリアナ・クリング博士は述べました。
彼女はアリゾナ州スコッツデールにあるメイヨークリニックアリゾナの内科准教授であり、女性の健康内科の部門長を務めています。
研究者たちは、睡眠の問題が、どのように、なぜ性の問題を引き起こすか、またはその逆もあるかをつきとめることはできませんでした。
「睡眠の質が悪いと、健康に悪影響を及ぼし、集中力の低下や倦怠感などの日中の症状を引き起こす可能性があり、また、性機能に悪影響を与える可能性があります。」
とクリング博士は述べています。
「あるいは、性機能障害に関連する個人的な苦痛が、睡眠の質においての混乱を引き起こす可能性があることも言えます。」
この研究には、平均年齢53歳の3,400人以上の女性が含まれていました。
これらの女性のうち、75%は睡眠の質が悪く、54%は性機能障害を報告していました。
女性らはまた、性生活やそれの欠如についての苦痛のレベルの評価を求められました。
睡眠不足を報告した女性は性機能障害を経験する可能性が高く、これは、研究者が、閉経など、睡眠と性に影響を与えることが知られている他の要因を調整した後でも維持されました。
定期的に一晩の睡眠時間が5時間未満であった研究対象の女性はまた、性的問題を報告する可能性が高いことがわかりましたが、これは統計的に有意であるとは見なされませんでした。
睡眠の質を最適化することはあなたの性生活を改善するかもしれないとクリング博士は提案しました。
「睡眠呼吸障害または睡眠に影響を与える可能性のある、その他の医学的な懸念について医師による評価が行われた後、良好な睡眠衛生が推奨されます。」
と彼女は言います。
これには、午後はカフェインを摂取しない、厳密に就寝時間をとるためのルーチンの設定やそのスケジュールの維持、および寝床で電話やコンピューターの使用の禁止が含まれます。
この研究は最近、更年期障害についての北米更年期障害学会誌(The Journal of the North American Menopause Society)のオンライン版で公開されました。
ジェニファー・マーティン氏は、UCLAのデビッド・ゲフェン医学部の医学教授であり、アメリカ睡眠医学会の理事会のメンバーです。
彼女は、「特に女性の睡眠と性的健康に関する研究はほとんどなく、この研究は睡眠不足の悪影響について、私たちは多くの知識を得ることができます。」
と述べました。
新しい研究に関与していなかったマーティン氏は、最初のステップとしては、根本的で治療可能な、原因と思われるものを排除するために、性機能障害について医師に相談することだと述べました。
彼女は、睡眠不足が日中の生活に影響を及ぼし、3か月以上、それが、続いており、少なくとも週に3回は発生している場合、睡眠の専門家に相談するように忠告しています。
マーティン氏によると、睡眠障害は治療可能です。
よく眠れない原因となる考えや行動を変えるのに役立つ認知行動療法は、女性で最も一般的な睡眠障害である不眠症に、特に効果的だと彼女は付け加えました。
【以下のリンクより引用】
Better Sleep May Mean Better Sex for Women
Healthday