女性の脱毛症の治療の有効性比較
局所薬ミノキシジルの女性の脱毛治療に対しての安全性と有効性が、低~中程度の品質商品のレビューにより支持されています。
女性の脱毛、またはアンドロゲン性脱毛症は、女性に見られる最も一般的な脱毛症です。
オランダのライデンにあるライデン大学医療センターのエスターJバン ズーレン博士とそのグループは、女性の脱毛治療のために利用が可能な治療法の安全性と有効性を検討しました。
彼らは女性型脱毛に介入するための有効性を評価するため、無作為化対照試験を含む、様々なデータベースやトライアルレジストリを検索しました。
この分析には、5290人の被験者を含む47件の研究が含まれ、そのうち、17件の研究ではミノキシジルが評価されました。
6件の研究からプールしたデータでは、プラセポとの比較で、ミノキシジル2%(うち1件は1%)で治療した多くの患者に、中程度から著しい増毛が確認されました。
1191人の被験者を含む7件の研究においての個別の研究者格付け評価では、さらに、これらの結果が支持されました。
低品質品での証拠では不十分であったものの、260人の被験者を含むある研究では、生活の質について報告されました。
8件の研究(N=1、242)において、㎠あたりの総毛髪中13.18カウントといった著しい増加がありました。
有害事象については、ミノキシジル2%群407件中、40件に対して、プラセボ群では、320件中、8件でした。
ミノキシジル5%と比較した場合、ある研究からのデータではミノキシジル2%群の患者が大幅もしくは中程度の増毛が確認されました。
別の研究では、視覚的アナログ尺度に基づいての差は示されませんでした。
ミノキシジルの両方の強みは、631人の被験者を含む3件の研究で研究終了時に総毛数の増加に差が見られなかったことです。
フィナステリド1mg対プラセボを比較した研究では、プラセボ群の70人中、33人に対し、フィナステリド群では、67人中、30人に改善が見られました。
一つの研究が、フィナステリドに好ましい結果が出たのに対し、二つの研究では、毛髪数の変化に臨床的に有意な差はないと結論付けられました。
研究著者はレーザ素子を評価した試験でのエビデンスは低~中程度の品質でしたが、その結果に一貫性がないことを見つけました。
しかしベースラインから測定された全毛髪数の改善が見られました。
彼らは他の一般的に使用される治療法(例えば、スピロノラクトン、フィナステリドの異なる投与量、デュタステリド、酢酸シプロテロン、およびレーザーベースの療法)で、更に複数の無作為化対照試験が必要であると付け加えました。
(記事元)http://www.empr.com/news/efficacy-of-treatments-compared-for-female-pattern-hair-loss/article/501533/