女性もいびきをかく、しかも大きく
(ロイターヘルス) いびきは男性の問題だと長い間考えられてきました。
しかし、新しい調査によると、女性もいびきをかくことが多く、多くの場合はそれに気づいていません。
そしていびきをかくことを認めても、その音は男性のほど大きくないと主張します。
『Clinical Sleep』誌に掲載された研究によると、睡眠研究のために研究室に入った約2000人の患者を調べた研究者は、
自分がいびきはかかないと宣言した女性の40%近くが、強烈ないびきをかくことを確認しました。
いびきは睡眠時無呼吸の症状である可能性があり、高血圧、心臓病、脳卒中などの深刻な症状に対するリスクを高めます。
「いびきの強さに性差は見られませんでしたが、女性はいびきをかいているという事実を過小評価し、
いびきの大きさをも過小評価する傾向があることがわかりました。」
ソロカ大学医療センターの内科医学部長で、共著者のニムロッド・マイモン博士は声明の中でこう述べました。
「女性がいびきを報告する頻度が少なく、より軽いと報告しているという事実は、女性が睡眠状態を診断するために、クリニックを訪れることを
妨げる障壁の1つとなっているかもしれません。」
この研究に参加した1,913人には、675人の女性と1,238人の男性がいました。
平均年齢は49歳でした。
評価の一環として、いびきの重症度を評価する問診表に記入するように患者に依頼しました。
その後、患者が眠っている間に、彼らのいびきの量をデジタルサウンドメーターで測定しました。
いびきの強さは、軽度:40〜45デシベル、中程度:45〜55デシベル、重度:55〜60デシベル、または非常に重度:60デシベル以上に
分類されました。
その量を分析したところ、女性は男性と同じくらい大声でいびきをかいていました。
さらに、28%の女性がいびきをかくことはないと言っていたものの、本当にいびきがなかったのは調査を行った女性のわずか9%でした。
男性の間で、これについての数字は驚くほどではありませんでした。6.8%がいびきをかいていないと回答していましたが、実際には3.5%でした。
この結果は、医師がいびきの自己報告について云々ではなく、むしろ女性の睡眠時無呼吸の他の徴候を探すことを、医師へ示唆するものだ、
とマイモン博士は指摘しました。
この研究とは提携していない、ピッツバーグ大学メディカルセンターの睡眠外科部門の責任者であるライアン・スース博士は、
女性は医師に対して「倦怠感、疲労感、または鬱などの日中の症状がある。」という訴える可能性が高いと述べています。
「男性は夜間のあえぎや窒息で目覚めたり、トイレへ行くことが多いなどの夜間の心配が多くなります。
女性について多くは、他の疾患と誤診されたり、症状が無視されたりしており、適切な検査や治療法について言及されていません。」
問題の一部は典型的ないびきに対する医師の固定観念にあるとスース博士は述べました。
「いびきは、単なる太りすぎの中年男性にとっての問題だと多くの人が考えています。」
と彼は説明しました。
「私たちは伝統的な考え方から抜け出して、これらの状況について異なる現れ方があることを認識する必要がある分野として、
男性と女性の両方に対して、より個別化された検査を行う必要があります。」
【以下のウェブサイトより引用】