妊娠と自閉症の関係：インフルエンザワクチンとの関連性の研究

妊娠中にインフルエンザに感染することで赤ちゃんの自閉症リスクを高めることはありません。

これまでの研究では、妊娠中のインフルエンザや発熱などの感染症と、インフルエンザワクチンの接種、子どもの自閉症スペクトラム障害の発症とが関連しているとされていました。
しかし、火曜日にJAMA小児科で発表された研究では、両者の間に関連性は認められませんでした。

研究者は、2000年から2010年の間、北カリフォルニアのカイザー・パーマネンテ施設で生まれた196,929人の子供を調査しました。
そのうち自閉症スペクトラム障害と診断された子供は3,101人（1.6％）でした。
グループ内では、1400人の母親がインフルエンザにかかり、45,231人（または23％）が妊娠中にインフルエンザに感染しました。 
朗報は、妊娠第2期、および第3期においてはインフルエンザと自閉症との間に相関がないことが判明したことです。
しかし、母親が妊娠第1期にインフルエンザワクチンを接種したという子供の間で、ASDリスクが増加すると示唆されましたが、著者らはそれは偶然である可能性が高いと指摘しました。

この数値は、複数の比較を調整した後、「統計的に有意ではない」数でした。
カイザー・パーマネンテのシニア・リサーチ・サイエンティストであるリサ・クロレン氏は、「自閉症のリスクは実際には高まっていないと感じています。」と語りました。
「この声明は、将来、母親になる人へ安心感を与えるはずです。」
この研究では、母親のインフルエンザワクチン接種と自閉症との潜在的な関連性をさらに評価するために、さらなる研究が必要であることが認められましたが、妊娠中と自閉症時のインフルエンザの間には全体的な相関はありませんでした。

これは、インフルエンザや発熱を1週間以上抱えていた妊婦が、自閉症スペクトラム障害の子供を抱えるリスクが高まっていることが判明したという2012年のデンマークでの研究と矛盾します。
研究者たちは、その時点での関連が「偶然の発見」であり、さらなる研究が必要であると強調しました。

（記事元）http://www.nydailynews.com/life-style/health/no-link-flu-flu-vaccine-pregnancy-autism-article-1.2893...