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妊娠中に歯科医に行っても安全?

妊娠中は病院にかかることが多くなります。
歯医者の診察はとばしがちですが、歯医者の診察予約は延期すべきではありません。

これはなぜでしょう?
「妊娠によって口腔内の問題が起こるリスクが高まるため、口腔ケアを継続的に受けることが重要です。」と、産婦人科医のジュリアン・ペスキン氏は言います。

このQ&Aでは、妊娠と口腔内の健康にかんしてよくある質問に答えています。


Q. 
妊娠によって歯の問題リスクが高まるのはなぜですか?

A. 
ほとんどの妊婦が気づいていると思いますが、妊娠はホルモンを増やします。
そして、ホルモン量の増加によって、歯茎が腫れる可能性があります。
歯肉の腫れによって食べ物がひっかかり、歯肉の病気や感染を引き起こす可能性があります。

ホルモンによるその他の懸念はつわりです。
嘔吐すると、胃から出てくる酸が、歯のエナメル質を食べてしまいます。
また、つわりがあると、咽頭反射や吐き気があまりにも強烈なため、歯を磨く頻度が減る可能性もあります。
歯科衛生が適切に保たれなければ、口腔内の健康はリスクにさらされています。


Q.
歯科医を受診しない場合、妊娠にリスクを及ぼしますか?

A.
重度の歯周病は妊娠の合併症を引き起こす可能性があります。
多くの研究で、歯周病と以下が関連付けられています。

 ・子宮内発育制限(胎児が期待どおりに成長しない)
 ・妊娠中の子癇前症(しばしば早産の原因となる)

歯周病によって細菌が血流に入りこみ、体内に炎症反応が起こると考えられています。
適切な歯科治療を受けることで、これらを阻止できる可能性があります。


Q.
妊娠中に歯科治療を受けるべきですか?

A.
歯科医を受診することのメリットは、リスクをはるかに上回ります。
必要な場合、以下を行いましょう。

    ・定期的なケア:
レントゲンを受ける際は、妊娠していることを歯科医に知らせてください。
鉛エプロンを使用して、発達中の胎児や甲状腺を保護することができます。

・詰め物または抜歯:
これらの施術にリスクはありません。
局所麻酔薬は、妊娠していても安全に使用できます。

 ・大がかりな歯科治療:
妊娠第2期または第3期、吐き気や嘔吐、咽頭反射がそれほど強くないタイミングで行うのが最善でしょう。


Q.
妊娠中に歯科治療をしても安全ですか?

A.
膿瘍の治療のように、延期できない処置もあります。
幸いなことに、治療を延期する必要はありません。
妊娠中に歯茎の手術やその他の主要な歯科治療を行うことは、まったく問題ありません。

妊娠中に服用しても安全な抗生物質を選択できるように、歯科医に注意を促してください。テトラサイクリンは胎児の歯に影響する可能性があるため、視界は処方を避けます。


Q.
妊娠中のどのような口腔ケア計画を立てるべきですか?

A.
妊娠中であろうとなかろうと、口腔内の健康にとって重要なことは同じです。
フッ素入り歯磨き粉で1日2回歯を磨き、フロスの使用を続けてください。
アルコールを含まないフッ素入りマウスウォッシュを使用することもできます。

妊娠中に嘔吐した場合は、水と小さじ1杯の重曹で作った溶液で口腔内を洗浄し、歯を保護してください。
また、つわりが原因で歯磨き中に吐き気を催す場合は、歯医者に刺激の少ない歯磨き粉があるかどうか相談してみましょう。


Q.
歯と歯茎を健康に保つためのヒントを教えてください。

A.
引き続き6か月ごとに歯科医の診療を受けてください。
さらに、以下のようなビタミンやミネラルを含む、健康的でバランスの取れた食事を摂りましょう。

  •     カルシウム
  •     リン
  •     タンパク質
  •     ビタミンA、C、D

赤ちゃんの口腔衛生は、直ちに開始しましょう!
赤ちゃんの最初の歯は、妊娠の約3か月後に発達し始めます。
チーズやヨーグルトなどの乳製品を含む食事をとることで、必須ミネラルを補うことができ、赤ちゃんの発育中の歯や歯茎、骨に良い影響を与えます。

出典 2020年8月14日更新 Health essentials『Is It Safe to Go to the Dentist While Pregnant?』 (2020年8月17日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/is-it-safe-to-go-to-the-dentist-while-pregnant/