妊娠中のオンダンセトロンの服用はほとんどの先天性欠損に関連せず
(HealthDay)医療誌『Obstetrics&Gynecology』の8月号に発表された研究によると、妊娠中の吐き気および嘔吐の治療のためのオンダンセトロンの使用は、先天性欠損と関連していないと思われます。
ボストン大学公衆衛生学校のサマンサ・E・パーカー博士らは、2つの症例対照研究(全米誕生障害予防研究およびスローン誕生障害研究)のデータを使用し妊娠中の第一期のつわりによる悪心および嘔吐の治療のためにオンダンセトロンを使用した場合の有病率を調べました。
この分析には、各研究対象には6,751人および5,873人の対照群の妊婦、および第1期の悪心および嘔吐を報告した症例では14,667人および8,533人の母親が含まれていました。
研究者は、オンダンセトロンの摂取が、対照群の女性において、2000年以前の1%未満から2013年から2014年にかけては13%にまで増加していることを見出しました。
分析された51件の出産時障害グループの大部分について、オンダンセトロンの使用はそのリスクの増加と関連していませんでした。
出生異常予防研究においては、腎形成不全、発育不全(調節オッズ比、1.8)の増加は控えめだったのに対し、口蓋裂のリスクはわずかに増加しました(調整オッズ比1.6)。
しかし、これらの発見は偶然の結果である可能性もあります。
「口蓋裂および腎不全 - 奇形形成との控えめな関連について、さらなる研究が必要となるものの、調査された特定の先天性欠損症の大部分については、つわりによる悪心および嘔吐の治療のためにオンダンセトロンを使用してのリスクは増加していませんでした。」と著者は記しています。
【以下のウェブサイトより引用】