妊娠中の新型コロナウイルス感染症の予防/治療におけるヒドロキシクロロキンの有効性を評価する新研究
ISGlobalとHospital Clínicは、新型コロナウイルス感染症の予防と治療におけるヒドロキシクロロキンの有効性を妊婦700人を対象に評価する新しい多施設共同臨床試験を調整中だ。
「妊婦の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防と治療におけるヒドロキシクロロキンの使用に関する決定的な証拠を生成する」こと。これは、バルセロナ国際保健研究所(ISGlobal) とHospital Clínicが現在調整中の新しい多施設共同臨床試験であるCOVID-Pregの主な目的である。
現在マラリアの予防や治療、関節リウマチなど他の疾患の治療に使用されているヒドロキシクロロキンは、新型コロナウイルス感染症の治療法として最も期待されている薬剤の一つである。
この臨床試験には 700 人以上の妊婦が参加予定だ。そのうち半数にはヒドロキシクロロキンを14日間投与し、残りの半数にはプラセボを投与する。治療完了後、女性たちはSARS-CoV-2の有無について再検査される。その後、出産まで定期的な追跡調査が続けられるが、出産時には母親からの感染を除外するために新生児の検査が行われる。
これまでのところ、2つの最近の研究がヒドロキシクロロキンがSARS-CoV-2のウイルス量を減らすのに効果的である可能性を示唆しているが、結果は決定的なものではなく、さらなる研究が必要である。