妊娠中の経口フルコナゾールの使用は流産と関係する

1. 経口フルコナゾールを受けていない女性に比べて、妊娠初期の経口フルコナゾールを受ける女性のほうが高い割合で流産を経験しています。

2.流産は、局所抗真菌剤を使用した女性と比較した場合であっても、経口フルコナゾールを使用する女性の間で高かったです。

証拠の評価レベル：2（良いです）

研究要約：一般的に酵母菌感染症として知られている膣カンジダ症は、米国では妊娠中の女性の推定10パーセントに影響を与えます。妊娠はエストロゲンのような性ホルモンの循環の増加によりイースト菌感染症を発症するリスクの増加と関連しています。合併症のない酵母菌感染症の第一の治療は、局所製剤を膣内に適用するアゾール系抗真菌薬を必要とします。しかし、合併症または再発性感染症のために、ほとんどが経口アゾール系抗真菌剤、具体的にはフルコナゾール（ジフルカン）を推奨しています。妊娠中の経口フルコナゾールに焦点を当てた以前の安全性試験は先天性異常への関連性はありませんでした。二つの小さな研究は流産（または自然流産）と死産のリスクに関しておこなわれました。この研究ではこの関係をよりうまく特徴付けるために膨大な管理データベースを使用していました。

妊娠中の経口フルコナゾールの使用者は未使用の女性に比べて妊娠22週間前の流産のリスク増加と関連しており、局所抗真菌剤を使用した女性と比較してもリスクがありました。この研究の強みは膨大なサンプルが含まれていることですが、限界要素が多数あり、明らかです。この膨大な管理データベースからの研究は過去にもにバイアスが起き不正確な結果を生み出しています。方法および分析に関しこれらの潜在的な限界要素に対処しようとしていますが、バイアスおよびズレが生じてしまいます。たとえばイースト菌感染症の度合やトリコモナスや細菌性膣炎などの感染症の併発が盛り込まれれいないなどがあると帰無仮説から離れ結果にバイアスが起きます。今後の研究では、この問題に対処するための無作為の試験が必要になります。

【後ろ向きコホート]-深さ：）妊娠経口フルコナゾールを投与された1997年から2013年からデンマークの医療出生登録中の女性（N = 5382）が母体年齢、暦年齢、妊娠期間などの多数の特徴(n = 21 506)が4つまで、この薬品を使用しない対照と比較されました。
妊娠中の局所的および膣内抗真菌薬を受けた女性の追加の対照群も使用されました。主な結果は自然流産（妊娠損失7-22週の妊娠）と死産（≥23週）でした。危険比率は比例ハザード回帰を用いて推定しました。

管理データベースを使用した過去分析では流産を経験した経口抗真菌薬使用の女性の割合は、経口抗真菌薬（：1.5、95％CI：1.23から1.77 HR）を使用し妊娠を継続できた女性の割合よりも高かったです。膣内および/または局所アゾールを使用した女性よりも経口フルコナゾールを使用した女性の方が、流産のリスクが高い（：1.62、95％CI：1.26から2.07 HR）ということです。経口フルコナゾールの使用は、妊娠の22完了週後の流産には影響しないということです。

http://www.2minutemedicine.com/oral-fluconazole-in-pregnancy-associated-with-miscarriage/