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妊娠前の血圧で赤ちゃんの性別が予測可能に!?

女性が将来産む子どもの性別は、妊娠6ヶ月前での血圧に関連している可能性があるという仮説が発表されました。

カナダと中国の研究者チームは、妊娠前の血圧測定値が高いほど、男の赤ちゃんを授かる可能性が高くなることを発見しました。
逆に、血圧が低いと、女の子を出産する確率が高くなる可能性があります。

しかし、研究者たちは妊娠前の血圧と乳児の性別との間に関連性があることのみを見出し、その因果関係は証明していません。

では将来のママの血圧は、彼女の赤ちゃんの性別をどのように予測するのでしょうか?それは完全にはっきりしていません。

「女性が妊娠すると、胎児の性別は父親の精子がXまたはY染色体を提供するかどうかによって決まり、この確率はヒトにより異なるという証拠はありません。」と研究責任者のラヴィ・レトナカラン博士は語りました。

彼はトロントにあるマウント・シナイ病院とルーネフェルト・タネンバウム研究所の内分泌学者です。

「しかし、変化すると考えられるのは中絶の割合です。」と彼は、流産または他の要因による妊娠中絶の危険性を指摘しています。

言い換えれば、妊娠直前の母体の血圧が低くなると、女の子の赤ちゃんを授かり、妊娠前に高血圧であれば男の子を授かる可能性を高めたりすることを示唆しているとレトナカラン博士は述べました。

「しかし、妊娠前の女性の血圧と、妊娠したときに男の子や女の子を産み分ける可能性との間には因果関係はないものの関連性はあります。」と付け加えました。

レトナカラン博士は、自然災害や経済不況のような大きな社会的事象が男児、女児の出生率の変化に関連していることを、以前、研究者が観察していると述べました。

「私たちは、妊娠したときに男児、もしくは女児を産む可能性に関連する女性の生理学的要因が存在する可能性があるといった仮説を立てました。」

この新しい調査には、中国劉陽にある1,400人を超える新婚の女性が含まれ、2009年に始まりました。
すべての女性は6ヶ月以内に妊娠する意志があることを示しました。

彼女達は全員、血圧、コレステロール、トリグリセリドおよびグルコースレベルを記録するために、その検査を受けました。
これらの測定は、妊娠の6ヶ月前を平均として行われました。

女性が妊娠したら、彼女達の健康状態も追跡されました。
すべての女性は、血圧変動の継続的なモニタリング、妊娠中の合併症の診断など、定期的な産科医療を受けました。
最終的に、研究参加者には739人の男児と672人の女児が誕生しました。

研究の著者は、男児を出産した女性が、女児を出産した女性よりも高い妊娠前収縮期血圧(血圧測定では上の数値)を記録していることを発見しました。
男児を出産した母親が平均約130mmHgだったのに対して、女児の母親は、平均約110mmHgでした。

研究者らは母体の年齢、学歴、喫煙歴、肥満度、コレステロール、トリグリセリドおよび血糖値についてデータを調整しました。
そして、彼らは、血圧に差があるという事実を把握しました。

トーマス・シンガー博士は、ニューヨーク市にあるレノックスヒル病院で生殖内分泌と不妊治療を行っています。

この研究に関与していなかったシンガー博士は、「良くできている。」と述べ、この発見を「非常に興味深い」と評価しました。

しかし、彼は、関連性をさらに探るためにより多くの研究が必要であると述べました。
そして、彼は、誰も、研究結果を性別選択のための指示説明書として見るべきではないと付け加えました。

「私たちが性別の選択を可能にするために持っている唯一のエビデンスベースの医学データは、着床前の遺伝子スクリーニングで体外受精を行うことです。」とシンガー博士は述べました。
「この方法は20年以上にわたり行われてきており、何十万人もの女性の間で行われています。そして将来の性別を判断する上で99%以上の正確さが証明されています。」

(記事元)https://consumer.healthday.com/circulatory-system-information-7/blood-pressure-news-70/could-mom-s-pre-pregnancy-blood-pressure-predict-baby-s-gender-718617.html