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妊婦のストレスは子供の精神病に関連している

現在の研究では、妊娠時に主観的ストレスを報告した母親の子供は、最終的に精神病(特にうつ病のような気分障害)と診断される)可能性が高いことがわかりました。
この影響は、両親の精神病歴や、妊娠中の母親の喫煙、うつ症状の有無などとは無関係に見られました。
これは、何故なのでしょう?

現時点では、答えははっきりしていません。
いくつかの可能性としては、以下のようなものが考えられます。

1. ストレスは、例えば視床下部-下垂体-副腎系の調節を変えることによって、胎児の脳の発達に直接生物学的影響を及ぼす可能性があります。

2. ストレスは、間接的な影響を与える可能性があります。
例えば、よりストレスの多い母親は、運動頻度が少なかったり、血圧が高いことがあり、これらは胎児の健康に悪影響を与えます。

3. その他の要因としては、ストレスのある母親から生まれた子供に起こる、受容体遺伝子のメチル化のようなエピジェネティクス(遺伝子機能変化)プロセスが関係している可能性があります。

4. 4つ目の要因としては、子供の育つ環境があります。
妊娠中にストレスを受けた母親は、その後もストレスを感じる傾向にあり、その結果、
質の高い子育てを行ったり、子供との強固な愛情関係を築くことができなくなります。
こうした質の悪い子育てや、家族間の対立と機能不全、不安定な愛情などの要因により、子供は精神病に罹りやすくなります。

出典: 2019年6月17日更新 The Sun 『Why is subjective stress in pregnant mothers linked to psychiatric illness in their children?』一部抜粋(2019年6月20日に利用)
https://www.psychologytoday.com/us/blog/finding-new-home/201906/stress-during-pregnancy-an