妊婦の妊娠性糖尿病が子供の糖尿病に関連
CMAJ(Canadian Medical Association Journal)誌に掲載された新しい研究によると、
妊娠糖尿病を患っていた母親の子供は、その子供自身の糖尿病のリスクが高くなります。
潜在的に命にかかわる可能性のある糖尿病の合併症である、糖尿病性ケトアシドーシスの治療が必要であると、
若い患者の約4分の1が診断されるため子供や若者にとって糖尿病の早期発見は重要です。
「両親が1型および2型糖尿病の患者である場合は、糖尿病の危険因子として十分に確立されていますが、
22歳未満の子供では、母親の妊娠糖尿病が糖尿病のリスク指標となる可能性があることを示しています。」
とマギル大学保健センター研究所のアウトカム研究評価センター(CORE)の臨床医科学者であるカベリ・ダスグプタ博士は述べています。
73,180人の母親を対象とした研究では、妊娠糖尿病の母親からの無作為に選択された個々の出産に関するデータと、妊娠糖尿病のない母親からの出産データとを比較しました。
年間1万人当たりの糖尿病の発生率 - 新しい症例数 - は、妊娠糖尿病を発症した母親から生まれた子供たちで4.5人、そうでない母親から生まれた子供たちでは2.4人です。
妊娠糖尿病を発症した母親の子供、または10代の子供は、22歳までに糖尿病を発症する可能性がほぼ2倍でした。
出生から12歳まで、出生から22歳まで、そして12から22歳までの子供での関連が調査されました。
「子供や若者の糖尿病と母親の妊娠糖尿病とのこの関連性をうけ、妊娠糖尿病があった母親の子供が、頻尿、異常なのどの渇き、体重減少、または疲労などの兆候や症状を発症した場合に、医師や両親、そして、子供自身が糖尿病である可能性を疑うべきでしょう。」
とダスグプタ博士は述べています。
【以下のウェブサイトより引用】
https://medicalxpress.com/news/2019-04-maternal-gestational-diabetes-linked-children.html