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子どもたちや骨形成不全症の青年にも安全で効果的なアレンドロネート

最近公開されたデータによると、3年間アレンドロネート治療を施された骨形成不全症の小児において、骨折の発生率と骨代謝バイオマーカーが減少し、腰椎および大腿骨頸部の骨密度が増加しました。

中国北京にある中国医学科学院、北京協和医科大学病院にある保健省の重点実験室の内分泌学部門のメイ リー博士のグループは、91人の小児および青年(うち少年62人)骨形成不全症の患者に、70mgのアレンドロネート(フォサマックス、メルク社)を毎週、そして、毎日、カルシウム500mgを服用するという治療を3年間行いました。これにより研究者らは、骨形成不全症に対してのアレンドロネートでの長期的な治療の有効性と安全性を確認しようとしました。

骨形成不全症の被験者は、軽度(31.9%)、中等度(49.4%)、または重度(18.7%)の疾患と診断されていました。
最も最初の骨折年齢の中央値は2.3歳で、ベースライン時の骨折の平均数は9.5でした。被験者の60.4%は、脊椎または長骨奇形を持っていました。 73%には、青色強膜がありました。 41.8%は象牙質形成不全症を持っており、そして、60.4%は、関節に過可動性がありました。

治療後、骨折の平均数は年間1.2回から0.2回(P <0.01)に減少しましたが、研究期間中、39件の骨折が発生しました。
平均骨折の発生率は年齢層別解析では3歳~5歳(P <0.05)で、1.02%から0.58%に、5歳~10歳で1.3%から0.3%に、10歳~15歳で1.0%~0.1%(P <0.01)に、15歳~18歳では、0.5%から0.1%( P <0.05)に減少しました。

治療後、腰椎BMDは74.6%増加し、大腿骨頸部BMDは39.5%増加、そして全股関節BMDは、26.7%増加しました。(ベースライン対すべてに対してP <0.01)
治療後の腰椎のBMD Zスコアは3歳~5歳(-5.8から-1.4へ:P <0.05)、5歳~10歳で(-2.7から1.4 P <0.01), 10歳~15歳で(-2.2から-0.5 P <0.01)15歳〜18歳で(-1.6から0.2: P <0.05)でした。

治療開始から6ヶ月後、血清総アルカリホスファターゼおよびⅠ型コラーゲンC末端テロペプチドは、35.6%減少し、治療の3年後には、44.3%まで減少しました。

「アレンドロネートによる3年間の治療では、骨折発生率を大幅に減らし、腰椎および大腿骨頚部BMDとそのZスコアを上げ、骨代謝のバイオメーカーを減少させるということが実証されており、中国の子供たちと[骨形成不全症]の青年での大規模な実験において寛容性と安全性において優れています。」と研究者は述べています。

「アレンドロネートは、異なる成長段階では、[骨形成不全症]の子供や青少年への治療の選択肢として考慮されるべきです。
適切な用量および治療コースについて、さらなる調査をする価値があります。

 

(記事元)http://www.healio.com/endocrinology/bone-mineral-metabolism/news/in-the-journals/