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子どもをテレビの前に放置してはいけない理由

モントリオール大学の新しい研究によると、テレビを見過ぎる幼児は13歳になった時、社会的孤立や暴力行為のリスクにさらされるといいます。

この研究の著者は、ケベック州子どもの発達に関する縦断研究(Quebec Longitudinal Study of Child Development)のデータを調べました。
その結果、2歳半の時点で推奨時間よりも長くテレビを視聴していた子供は、13歳になった時、被害者意識や社会的孤立、周囲の人間からの意図的および計画的な攻撃、反社会的行動を報告したことがわかりました。

次に研究者らはこのデータを分析し、他の要因を排除した上で、上記のような問題と早期のテレビ視聴の間に何らかの有意な関連性があるかどうかを調べました。

研究の筆頭著者であるLinda Pagani氏は、次のように述べています。
「特に感情知性の自己調整に関与する脳の領域の発達にとって重要な時期である幼児期の過度のテレビ視聴が、社会的交流に与える悪影響の程度に関しては、はっきりしていません。」

「後の子どもの心身の健康に影響を及ぼす早期の修正可能要因を発見できたことは、個人や地域の健康にとって重要です。仲間と強い絆を築いたり、他人と仲良くしたり、ポジティブな社会的アイデンティティを構築することは、青年期にスムーズに移行するために不可欠な要素です。私たちは、13歳児にみられた4つの重要な社会的障害の指標に基づいて、幼児期のテレビ視聴が正常な発育に与える長期的な影響を調査する計画を立てています。」

「成長過程でテレビをたくさん視聴した子どもは、中学校(アメリカでは12歳~14歳まで)初年度の終わりには孤独を好み、いじめに遭い、周囲の人間に対して攻撃的で反社会的な行動を取る傾向が高まります。中学校への移行は、思春期の発達においてとても重要になる段階です。研究では、13歳時点でテレビを過剰に視聴していた子どもは、状況を複雑化させ、追加の社会的障害リスクを引き起こすことがわかりました。」

出典: 2016年10月14日更新 Health Spectator UK 『Yet more reasons not to plonk your child in front of the telly』(2019年5月24日に利用)
https://health.spectator.co.uk/yet-more-reasons-not-to-plonk-your-child-in-front-of-the-telly/