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子供が頻繁に家庭用掃除製品にさらされると、肥満になる?

小児期の肥満率上昇を踏まえ、研究者たちは、特に若い世代のライフスタイルの変化が不健康な体重増加を減少させるのに役立つ点に注目しています。
カナダの研究者による最近の調査結果は、家庭用掃除製品が腸内細菌に影響を及ぼしている可能性を示しています。

カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナルにより2017年9月、「生後の家庭用洗浄剤への接触と、乳児の腸内微生物叢、後の子供の肥満リスク」という題名の研究が公開されました。

研究チームは、一般市民の中から800名の乳児を選択し調査を行いました。生後3~4カ月の乳児の腸内細菌叢を分析し、その後1歳と3歳時の体重を計りました。
チームはまた、乳児のいる家庭で使用される消毒剤や洗剤、その他の掃除製品への接触についても調査しました。

「我々は、少なくとも週に1度消毒剤を使用する家庭の乳児は、2倍の確率で生後3~4カ月の時点での腸内細菌内ラクノスピラ科の数が多くなることを発見しました。」
と、アルバータ大学小児科学教授のアニータ・コジルスキは述べています。

腸内にラクノスピラ科細菌が存在することは、通常であると考えられています。しかし数が多い場合、この細菌は高い体脂肪率やインスリン抵抗性に関連付けられてきました。
研究でもラクノスピラ科細菌が多い乳児は、3歳になった時のBMI値も高い結果となり、これらの関連性が確認されました。

一方、主に環境に優しい掃除製品を使用している家庭の子供は、3歳になるまでに肥満となにくい結果となりました。
腸内細菌科菌群として知られる腸内細菌腸内細菌の数も断然少なく、予測通り腸の違いが見られました。
しかし、これらの腸内細菌の変化が直接的に肥満リスクを減少させたかどうかについては、まだ分かっていません。

さらなる研究が必要となりますが、これらの発見は環境に優しい掃除製品使用のメリットを強化するものであると言えるでしょう。
コジルスキ氏は、赤ちゃんの健康的なBMI値や正常な腸内細菌構成は、良い食習慣や母親の全体的に健康的なライフスタイルの助けにより成し遂げられる可能性がある、とも述べています。

「私たちはそれぞれ固有の腸内細菌を保有していますが、そこには共通のパタ-ンがあり、小児期から成人期にかけて共通する細菌が見出されています。」とコジルスキ氏は述べ、以下のように続けました。
「3歳頃には、自分固有の細菌構成ができていると言えるでしょう。そしてそれは残りの人生に渡って定着し続けるのです。」

他の研究では、成人におけるオビーソゲン(肥満の原因となる化学物質)の影響を調査しました。今年初め、スペインの研究者達は
プラスチックや殺虫剤などの日用品が私達の肥満リスクにどのように影響するかを解明する研究を発表しました。
彼らが推奨する7つの方法のうちの1つは、オビーソゲン配合の掃除製品の使用を減らし、環境に優しい製品を選ぶということでした。

Medical Daily 2018年9月17日
https://www.medicaldaily.com/children-could-be-overweight-frequent-exposure-household-cleaning-produ...