子供にもメンタルヘルスデーが必要な理由
- 6歳から17歳までの6人に1人の子供が毎年精神疾患を発症している
- ユタ州とオレゴン州では、生徒が学校を休み、メンタルヘルスデーを取ることができる
- 行動や人格の変化、孤立、いらつき易さ、頻繁な頭痛や腹痛などの兆候は、子供にメンタルヘルスデーが必要であることを示している可能性がある
【子供がメンタルヘルスデーを必要とする理由】
子供がメンタルヘルスデーについて認識しているかどうかにかかわらず、必要である理由には以下が挙げられます。
<人間関係の苦労>
青年や10代の若者は友人や恋人との関係構築に取り組んでいるため、ドライ氏は、関係に亀裂が入ると子供が深刻に受け止めてしまうことがあると言います。
「世界の終わりのように感じたり、対処できないと感じることがあります。これは、(人間関係の問題が)思考を消耗するためです。これがストレスや不安を生みます。人間関係の不具合に過剰に注目し、勉強や他人への反応がおろそかになることがあります。」と、彼女は言います。
<学業のプレッシャー>
良い成績を出すことは、子供に取ってストレスになることがあります。
「学校で良い成績を出すことや、一部の生徒にとっては自分や親が入学を希望する学校へ入ること、または大きな子供にとっては特定の大学に入学することに対するプレッシャーは、ストレスになり得ます。生徒が疑問に思うことの一つとして、“自分は上手くやっているだろうか?頭は良い方だろうか?”というものがあります。この時期は自信喪失が起こりやすく、これは辛いものです。」と、クラウス-エラース氏は言います。
彼女は、高等教育となる高校の生徒は特に余分なプレッシャーを感じやすいと言います。
「学費が非常に高いため、費用を工面する家族からの追加のプレッシャーがあります。親は奨学金や学費援助を得られるように子供が他より秀でているべきだと考えます。」と彼女は言います。
「子供はこれをプレッシャーに感じるのです。」
これは、スポーツやその他課外活動にも当てはまることがあります。
「スポーツは青年にとって大きなプレッシャーとなります。スポーツは他の子供より秀でるチャンスであり、上手く行かなかったり全力を出せていないと、自分を責めることもあります。」と、ドライ氏は言います。
<家族のトラウマ>
親が離婚や失業を経験した、もしくは病気になった時は、クラウス-エラース氏は、子供が不安を感じるのは普通の反応だと言います。
「こうした状況は全て心を不安定にさせます。不安の多くは、不確実な将来に起因しているのです。子供が家族をあらゆる方法で助ける必要があったり、放課後幼い兄弟の面倒を見るために活動に参加できないことがあります。」と、彼女は話します。
このような状況では、彼女は、親がオープンに会話をすることで不安を和らげることが出来ると話します。
「全ての詳細を話す必要はありませんが、子供は身の回りで起こっていることや、親が経験していることの影響を受けます。子供に“どうするかはまだ決まっていないけど、今こういうことをしようとしている”というようなことを伝えることで、子供が受け入れ易くなります。」と、クラウス-エレース氏は言います。
<既存の精神疾患>
子供が既に既知の精神疾患を患っている場合、ドライ氏は、子供に人生の出来事に対処する力がない可能性があると言います。このため、メンタルヘルスデーを取ったり、メンタルヘルスデーの取得日数を増やす必要があるかもしれません。
「メンタルヘルスデーは、(既知の精神疾患を患う子供にとって)良いスタートとなる可能性があります。しかし、子供がストレスを感じている場合は、必要な治療を受けさせることも大切です。セラピストと相談して子供の対処能力について取り組む必要があるかもしれません。」と、ドライ氏は言います。
出典: 2019年11月23更新 Healthline『Yes, Children Need to Take Mental Health Days Too — Here’s Why』(2019年12月4日に利用)
https://www.healthline.com/health-news/mental-health-day-for-kids#Why-your-child-may-need-a-mental-h...