子供の耳の感染症の確認にアプリが役立つ

2019年5月15日（HealthDay News） - スマートフォンのアプリが耳の感染症を見つけることができるのでしょうか？

新しい研究においてそれは高精度でできるようです。

耳の感染症は、体液が鼓膜の裏に蓄積し、汚染されると発生します。

耳の感染症は耳の中を傷つけ、聞き取りにくくなる可能性がありますが、症状がなく診断が困難なこともあります。

このアプリは、スマートフォンのマイクとスピーカーおよび紙切れを使用して鼓膜の裏の水分を検出します。

このアプリは、小さな紙の漏斗を通して耳に向けられる一連の柔らかいチャープ信号をスマートホンから出します。

チャープ信号が電話に反射される方法に応じて、アプリは鼓膜の後ろに液体が溜まっている可能性を判断します。

「ワイングラスを叩くのと同じようなものです。」

と、アメリカ、シアトルにあるワシントン大学のコンピュータサイエンスアンドエンジニアリング学部の博士課程の学生、

ジャスティン・チャン氏は述べています。

「その中にどれだけの量の液体が含まれているかによって、音が異なります。」

と彼は大学のニュースリリースで説明しました。

「これらの音により機械学習を使用して、液体の存在を検出することができます。」

音の変化を検出するためのアプリをテストするために、ワシントン大学の研究者はシアトル小児病院において、18ヶ月から17歳までの子供、

53人でテストを行いました。

約半数が、慢性的な耳の体液蓄積の一般的な治療法である、耳にチューブを挿入する手術を受ける予定でした。

残りの半分は、扁桃摘出術など、耳とは無関係の手術を受ける予定でした。

「この研究の本当にユニークな点は、耳の感染症の診断に標準的な方法を使用したということです。」

と外科医であり共著者のシャラト・ラジュ博士は述べました。

「イヤーチューブを装着したら、鼓膜を切開して、そこに液体が溜まっている場合はそれを排出します。

これが鼓膜の後ろに水分があるかどうかを確認する最良の方法です。」

目的のために音響や空気の吹き出しを使用する特殊なツールに似ていますが、このアプリは、液体流動の可能性を85％正確に識別しています。

この研究は、5月15日に『Science Translational Medicine』誌に掲載されました。

共著者のシャム・ゴラコタ氏は次のように述べました。

「スマートフォンのように普遍的なもので正確なスクリーニングツールを作成することは、子供たちの保護者だけでなく、

医療手段が限られた地域の医療従事者にとっても大きな変化をもたらす可能性があります。」

ゴラコタ氏はコンピュータ科学と工学の准教授です。

「私たちの技術の大きな利点は、それが「一枚の紙」「スマートフォン上のアプリ」以外に余計なハードウェアを必要としないということです。」

とゴラコタ氏は付け加えました。

米国国立衛生研究所によると、耳の感染症は子供が小児科医を見る最も一般的な理由です。

研究者はこのアプリを商品化して一般に公開する予定です。

【以下のウェブサイトより引用】