子宮内膜症は働く女性の生活に大きな影響を与える可能性
フィンランドの研究では、46歳〜48歳の女性では子宮内膜症が働けない日が多いことに関連しています。
2021年7月9日(ヘルスディニュース)- 7月7日に世界中の臨床研究と調査の両方の研究結果に関する最新情報を提供する国際的な医療雑誌『Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica』のオンラインで公開された研究によると、子宮内膜症は、中年女性の働く能力に影響を与えます。
フィンランドのオウル大学病院のヘナ-リーカ・ロッシ博士と研究者らは、子宮内膜症が患者の自己評価による仕事への障害や病欠と、どのように関連しているかを評価しました。
フィンランドのヘルスケア登録簿を使用し、子宮内膜症の女性348人と子宮内膜症のない女性3,487人を特定しました。
これにより失業していた日数と働くことが妨げになった日数については、フィンランドの社会保険機関とフィンランド年金センターの登録簿から確認されました。
研究者らは、子宮内膜症が46歳での仕事能力の低下(オッズ比1.62)および10日を超える欠席率の上昇(オッズ比1.53)と関連していることを発見しました。
子宮内膜症のない女性と比較して、46歳〜48歳の子宮内膜症の女性は、それが仕事の支障となる日数が多かった(55.5日 対45.5日)ものの、失業している日数は少なかった(40.6日 対59.2日)ことがわかりました。
両方のグループでは52歳までの早期退職のリスクに差は見られませんでした。
「医療関係者には、患者の子宮内膜症をタイムリーに治療することが、仕事能力を促進することにつながるという関連性を認識することが勧められます。」
と著者は記しています。
「仕事の能力が低下し、病気休暇が必要であるにもかかわらず、生殖能力が衰え始める頃での失業や障害のための早期退職では大きなリスクが見られなかったことは心強いことです。」
「患者へのカウンセリングでこういった情報が提供されることが、長年キャリアを積んだ女性たちが、この診断のためにキャリアが絶たれる危機を心配するであろう、この病気に罹患する女性の役に立つ可能性があります。」
【以下のリンクより引用】
Endometriosis Can Have Major Impact on Women's Work Life
Healthday