学校でのCOVID-19リスク:いま知っておくべきこと
KQEDのブライン・ワット氏は先週の木曜日、UCSFで小児科学と医療政策の准教授を務めるナオミ・バルダック博士と対談し、学校再開にまつわるリスクと、ウイルス感染及び拡大における成人と子供の違いについて伺いました。
- COVID-19に関しては、幼い子供のリスクは低いことがわかっています。これは、コロナウイルスへの感染と、他人にうつすことの両方に当てはまりますか?
- ナオミ・バルダック博士:
当てはまります。
このことは、地元だけでなく世界中にもかなり文書化されています。
子供が感染したり他人に感染させるリスクがゼロであるという訳ではありませんが、特に他人にへの感染に関しては、成人の他高校生と比べても、遥かに感染率が低くなります。
この際、小学生と高校生を区別することが重要です。
実際に違いが見られているのは、小学生の子供たちです。
- コロナウイルス感染リスクの低下について、より小さな子供についてはどうですか?
- ナオミ・バルダック博士:
異なる理論が多く存在します。
この問いに答えるのに役立つ現状最高の科学は、コロナウイルスが体内に侵入する際必要とするACE2受容体を調べた研究です。
この受容体はいわば出入り口であり、出入り口なしには中に入ることができません。
JAMAに掲載されたこの研究では、鼻の中でのACE2遺伝子発現を調べました。
すなわち、鼻の中にACE2受容体を作成するかしないかということです。
この研究では、4~9歳の最も若い年齢層では、遺伝子発現がほとんどないことがわかりました。
中学生と高校生の年齢層では、より多くの遺伝子発現が見られました。
そして、成人の場合はさらに増えました。
これはある種、各年齢層の子供における感染頻度や感染パターンを反映しています。
- 学校の中でリスクが高い場所はありますか?
- ナオミ・バルダック博士:
私がパイロット・テストを行った医療現場および室内キャンプの現場で目にしたことは、私達成人は子供や患者に対処していない時、自身の防壁を下げがちであるということです。
私達が休憩室でご飯を食べている時、同僚と隣同士に座り、6フィート離れず、マスクも外しています。
もう一つ感染の懸念があるのは、高校生です。
高校生は、科学的にも疫学的にも、生徒間で感染しやすいことがわかっています。
ハイブリッドなカリキュラムや、ウイルスを拡大させないための画期的な方法を考える必要があります。
- 子供たちを学校に戻すことを考えるとき、コミュニティが考慮すべきことはありますか?
- ナオミ・バルダック博士:
検討すべき重要なことが1つあります。
それは、子供達がウイルス・ベクターおよびウイルスの温床であるという私たちの考えを変える必要があるということです。
私たちは子供、特に幼い子供を感染源として考えがちです。
しかし、幼い子供に勉強を教える大人や、家庭に幼い子供がいる家族は、ウイルスに感染する可能性は低くなります。
データや疫学、一部の基礎科学からも、心配すべき子供は、高校生であることが明らかになっています。
したがって、私たちの教育アプローチは、小学校と高校で変える必要があります。
教師が学校に戻ることを考える際、あらゆる対策の中で焦点を当てる必要のある最も重要なポイントは、大人から大人への感染です。
このため、地域社会でのウイルス蔓延率が高い地域では、学校の再開が懸念されています。
しかし、[子供たちの感染率が低い]ということは、子供が最も一般的な感染源である想像した場合と比較して、学校でのウイルス感染をコントロールしやすいということになります。
- 今年の学校について、家族が考えるべきことは?
- ナオミ・バルダック博士:
リスクには社会レベルと個人レベルがあり、どちらも親や家族が考えるべきことです。
学校が閉鎖されることによる社会へのリスクと既知の影響には、子供たちへの教育的成果の低下が含まれており、実際春に学校が閉鎖された際、学ぶ機会が大幅に制限されたことを目の当たりにしたでしょう。
このことは、貧しい人々や、自宅でのインターネットおよびデバイスへのアクセスが限られている子供にとって、明確に格差を悪化させていました。
その他、メンタルヘルスに関しても非常に深刻な問題があります。
社会経済的地位によらず、全ての子供達においてうつや不安の発症が増え、貧しい子供も裕福な子供も、苦難に直面することになります。
活動を再開するかしないかについて意見を述べるとき、この問題を加味することが重要です。
もう1つは、それぞれの親の意思決定です。
感染リスクを軽減するために、学校は何をしていますか?
この他、あなた自身および家族が許容できるリスクの差もあります。
出典 2020年7月27日更新 KQED Coronavirus『COVID-19 Risk in Schools: What You Should Know』 (2020年7月28日に利用)一部抜粋
https://www.kqed.org/science/1967577/covid-19-risk-in-schools-what-you-should-know
- COVID-19に関しては、幼い子供のリスクは低いことがわかっています。これは、コロナウイルスへの感染と、他人にうつすことの両方に当てはまりますか?
- ナオミ・バルダック博士:
当てはまります。
このことは、地元だけでなく世界中にもかなり文書化されています。
子供が感染したり他人に感染させるリスクがゼロであるという訳ではありませんが、特に他人にへの感染に関しては、成人の他高校生と比べても、遥かに感染率が低くなります。
この際、小学生と高校生を区別することが重要です。
実際に違いが見られているのは、小学生の子供たちです。
- コロナウイルス感染リスクの低下について、より小さな子供についてはどうですか?
- ナオミ・バルダック博士:
異なる理論が多く存在します。
この問いに答えるのに役立つ現状最高の科学は、コロナウイルスが体内に侵入する際必要とするACE2受容体を調べた研究です。
この受容体はいわば出入り口であり、出入り口なしには中に入ることができません。
JAMAに掲載されたこの研究では、鼻の中でのACE2遺伝子発現を調べました。
すなわち、鼻の中にACE2受容体を作成するかしないかということです。
この研究では、4~9歳の最も若い年齢層では、遺伝子発現がほとんどないことがわかりました。
中学生と高校生の年齢層では、より多くの遺伝子発現が見られました。
そして、成人の場合はさらに増えました。
これはある種、各年齢層の子供における感染頻度や感染パターンを反映しています。
- 学校の中でリスクが高い場所はありますか?
- ナオミ・バルダック博士:
私がパイロット・テストを行った医療現場および室内キャンプの現場で目にしたことは、私達成人は子供や患者に対処していない時、自身の防壁を下げがちであるということです。
私達が休憩室でご飯を食べている時、同僚と隣同士に座り、6フィート離れず、マスクも外しています。
もう一つ感染の懸念があるのは、高校生です。
高校生は、科学的にも疫学的にも、生徒間で感染しやすいことがわかっています。
ハイブリッドなカリキュラムや、ウイルスを拡大させないための画期的な方法を考える必要があります。
- 子供たちを学校に戻すことを考えるとき、コミュニティが考慮すべきことはありますか?
- ナオミ・バルダック博士:
検討すべき重要なことが1つあります。
それは、子供達がウイルス・ベクターおよびウイルスの温床であるという私たちの考えを変える必要があるということです。
私たちは子供、特に幼い子供を感染源として考えがちです。
しかし、幼い子供に勉強を教える大人や、家庭に幼い子供がいる家族は、ウイルスに感染する可能性は低くなります。
データや疫学、一部の基礎科学からも、心配すべき子供は、高校生であることが明らかになっています。
したがって、私たちの教育アプローチは、小学校と高校で変える必要があります。
教師が学校に戻ることを考える際、あらゆる対策の中で焦点を当てる必要のある最も重要なポイントは、大人から大人への感染です。
このため、地域社会でのウイルス蔓延率が高い地域では、学校の再開が懸念されています。
しかし、[子供たちの感染率が低い]ということは、子供が最も一般的な感染源である想像した場合と比較して、学校でのウイルス感染をコントロールしやすいということになります。
- 今年の学校について、家族が考えるべきことは?
- ナオミ・バルダック博士:
リスクには社会レベルと個人レベルがあり、どちらも親や家族が考えるべきことです。
学校が閉鎖されることによる社会へのリスクと既知の影響には、子供たちへの教育的成果の低下が含まれており、実際春に学校が閉鎖された際、学ぶ機会が大幅に制限されたことを目の当たりにしたでしょう。
このことは、貧しい人々や、自宅でのインターネットおよびデバイスへのアクセスが限られている子供にとって、明確に格差を悪化させていました。
その他、メンタルヘルスに関しても非常に深刻な問題があります。
社会経済的地位によらず、全ての子供達においてうつや不安の発症が増え、貧しい子供も裕福な子供も、苦難に直面することになります。
活動を再開するかしないかについて意見を述べるとき、この問題を加味することが重要です。
もう1つは、それぞれの親の意思決定です。
感染リスクを軽減するために、学校は何をしていますか?
この他、あなた自身および家族が許容できるリスクの差もあります。
出典 2020年7月27日更新 KQED Coronavirus『COVID-19 Risk in Schools: What You Should Know』 (2020年7月28日に利用)一部抜粋
https://www.kqed.org/science/1967577/covid-19-risk-in-schools-what-you-should-know