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JapanRx / 安価なマラリア治療薬は大腸がんに効果あり

安価なマラリア治療薬は大腸がんに効果あり

広く使用されているマラリア治療薬は大腸がんに対して効果があり 、コストのかかる化学治療の負担を減らすことができるだろうという研究が発表されました。

これはロンドンのセントジョーンズ大学の研究チームが研究内容を、医療誌「EBioMedicine」に発表したものです。
それによると、一般的に抗マラリア薬として処方されているアルテスを結腸直腸がん患者に投与することで腫瘍細胞増殖が遅くなった事が発見されました。
結腸および直腸の癌である結腸癌は癌の割合の約10%占めています。
人種や民族に差は無く、ほとんどの場合が50歳以上になってから発症します。
男女ともに同じように発症し、3番目にかかりやすい癌とされ、死因となる癌でも第3位であることが分かっています。
疫病管理予防センターによると2011年には135,260件の結腸癌画診断され、そのうち51,783人が死亡しました。
最高の治療を行ったとしても5年間の生存率は60%を超えることはないと研究執筆者は述べています。

そのため、安全で効果的な結腸癌治療法が早急に必要だと述べました。
研究チームは現存する抗がん効果のある市販薬で安全性と効果について調査をしました。
外科手術を行う前の22人の結腸癌患者を被験者にし、2つのグループに分けました。
1つのグループは抗マラリア薬アルテスを処方してもらい、もう1つのグループはプラセボ(偽薬)を処方してもらいました。

臨床医と被験者の両方にプラセボ使用を隠す二重盲検を行いました。
外科手術や通常の治療を受けるために被験者は14日間、薬の投与を受けました。
患者には経口投与を2-3日間続けてもらいました。投与した抗マラリア薬アルテスは200mgでした。
外科手術の42ヶ月後にプラセボグループでは6人に癌の再発が見られ、アルテスを服用したグループでは癌再発は1人でした。
アルテス服用のグループの2年以降の生存率は91%であり、プラセボグループでは57%でした。

効果的な抗がん剤投与計画と耐用性について調査したアルテスについての大規模な臨床試験を行うべきだどいう声があります。

世界の多くの結腸癌患者は最新の治療を受けることはできません。
医療ニュースは、高齢者米国人の結腸癌率は下がっていますが若い人々における結腸癌率はむしろ上がっていることを伝えています。

(記事元)
http://www.medicalnewstoday.com/articles/285691.php