定期的に適度の運動をすることで産後うつ病の症状が軽くなる
中国地質大学(China University of Geosciences)の体育研究者からなる小規模チームは、先行研究のメタ分析により、適度で定期的な運動を行うことで一部の女性での、『産後うつ』の症状を軽減できることを発見しました。
オープンアクセスジャーナルである『PLOS ONE』に報告された彼らの研究では、彼らのグループは産後うつ病を患っている女性に対する運動の影響について詳しく知るために、26件の先行研究の分析を行いました。
産後うつ病は、出産後の女性に関係する気分障害です。
これまでの研究では、全女性の 50% ~ 75% が出産後に、ある程度の抑うつ症状を経験し、10% ~15% が『産後うつ病』と診断されるほど重篤な症状を経験していることが示されています。
この障害には、単なるうつ症状だけではないことも判明しています。
多くの女性がまた、不安、睡眠障害、極度の気分の変動を経験しています。
長年にわたり、医学者は症状を軽減する治療法を開発してきましたが、そのほとんどには望ましくない副作用が存在します。
多くの研究者が、薬物の使用を伴わない代替療法を研究してきました。
このような治療法の多くでは、症状を軽減する手段として運動に焦点を当てています。
この新たな取り組みについて研究者らは、運動が効果がある可能性があることを示しているものの、どの種類の運動が最も効果があるのか、あるいはどれくらいの量が必要なのかを特定するための十分な研究は行われていないと述べています。
これらの疑問に対する答えを見つけるために、彼らは有酸素運動が産後うつ病に及ぼす影響を中心とした 26 件の研究活動の結果を、関与する種類と期間とともに研究しました。
その結果、研究チームは、有酸素運動に取り組むことが、産後うつ病を経験しているほとんどの女性を助ける傾向があることを発見しました。
彼らは、ジョギング、ウォーキング、水泳はすべてプラスの効果を示したと指摘しました。
これら 3 つの運動は、全て、呼吸数と心拍数を増加させ、血流を促進し、そしておそらく最も重要なことに、脳内の神経伝達物質レベルを増加させます。
また、グループで行う運動は、単独で運動する場合よりも症状を軽減する傾向があることもわかりました。
最終的に、最も効果的な治療法は、週に 3回 ~ 4 回、35分 ~ 45 分間、適度に運動することであることがわかりました。
【以下のリンクより引用】
Moderate regular exercise found to alleviate some symptoms of postpartum depression
Medical Xpress
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