年配の女性の性欲の変化は閉経のせいだけではない
2019年11月20日(HealthDay News)- 女性の性生活が年齢とともに活発でなくなることは珍しいことではありませんが、性欲が減退するのはホルモンのせいだけではないと新しい研究が示唆しています。
膣の乾燥やセックス中の痛みなど閉経後の問題は、間違いなく女性の欲求を抑えます。
しかし、同じくらい頻繁に、女性の性生活を減退させたのはパートナーとの問題でした。
「高齢の女性では性欲の低下が一般的です。約40%で性欲が低下しています。」
と研究著者のホリー・トーマス博士は述べています。
「しかし、私たちが研究した女性は性生活が人生の重要な部分であると考えていると報告しました。」と彼女は付け加えました。
「しかし、私たちの研究からの最大のメッセージは、“性欲の低下には多くの原因がある”ということです。」
そして、治療はそれぞれの場合で異なります。
トーマス博士はピッツバーグ大学の医学助教授です。
彼女と彼女の同僚は15人の女性にインタビューを行いました。
また、60代で性的に活発な合計21人の女性を対象に3つのフォーカスグループを実施しました。
ほとんどの女性は白人で異性愛者でした。 83%が結婚しているか、あるいはパートナーと同居していました。
性欲が十分でないことの最も一般的な理由は次のとおりです。
閉経後の状態
閉経後のエストロゲンの欠乏は、セックスによる快感が失われ、症状により痛みさえも引き起こす可能性があります。
膣の乾燥や圧迫感、弾力性の欠如はすべて、女性の性欲を妨げる可能性があります。
勃起不全(ED)
パートナーがEDを経験すると女性はそれがいくつかの点で性欲に影響したと述べました。
彼女たちのパートナーは、セックスを楽しむために十分な長さの勃起を維持できず、興味を失ってしまう可能性があります。
また、女性たちは、パートナーが自分のEDに対して防御的または欲求不満であり、そのために女性がセックスを追求することに興味を持たなくなる可能性があります。
自己イメージ
体のイメージが若いときに女性に影響を与えるのと同じように、加齢や体重増加による変化は、女性の気持ちに影響を与えます。そして、それは女性がセックスに興味を持つかどうかにも影響を与えます。しかし、一部の女性は、年をとるにつれて体のイメージによる抑制が弱まると報告されました。
生活上のストレス
高齢の親、そして成長中の子供の世話に多くの時間を費やし、女性の優先順位で性生活が低下する可能性があります。女性たちは、年をとるにつれて性生活を楽しむ時間がなくなったことに驚いたと言いました。
疲労と体の痛み
加齢とともに体のいたるところが痛くなることがしばしばあります。女性たちは、セックス中に関節痛を感じたりスタミナが少ないと述べました。こういった問題により、性欲が減退します。
良い情報としては、これらの問題の多くが対処できるということです。
「年を取ったからといって、セックスにもう興味がないというわけではありません。」
とトーマス博士は述べました。
そして、性的に親密になる方法を見つけるのにかなり「機知に富んだ」人もいると付け加えました。
ある女性は、彼女と彼女のパートナーが、調節機能が付いたベッドが体の痛みを和らげるだけでなく、セックスをより快適にすることを発見したと述べました。
トーマス博士は、薬やと自然治療が年配の女性と男性が直面する医学的な問題に対処するのに役立つと指摘しました。
彼女は、医師に相談しセックスに関する懸念があるかどうかを確認する必要があると言いました。
ニューヨーク市のコロンビア大学アービング医療センターの産婦人科医であり、Integrated women's healthの所長であるメアリー・ロッサー博士は、パートナーがお互いに正直であることが重要だと言いました。
「性欲の喪失を単なる老化の一部として無視しないでください。」
と彼女は述べました。
「これには多くの要因が関係しています。」
ロッサー博士は、お互いの親密さを調整できると述べました。
「親密になるためにセックスをする必要はありません。」と彼女は説明しました。
調査で特定された分野に加えて、ロッサー博士は、年齢とともに性欲が失われることは、男性の健康問題に関連していることが多いと指摘しました。
しかし、女性にとっては、多くの場合、(良好な関係が保たれているかといった)関係の質だと彼女は付け加えました。
この研究は11月20日にMenopause誌で発表されました。
【以下のリンクより引用】
It's Not Just Menopause to Blame for Older Women's Flagging Sex Drive
Health Day