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心房細動と喫煙は良い組み合わせではない

喫煙者は常に、禁煙すべきだと言われることでしょう。
しかし多くの人にとって、禁煙とは、言うが易し行うは難しです。
喫煙の中毒症状は、強力です。
ですが、他にも禁煙する理由が必要な喫煙者には、次のことが理由になるかもしれません。
心房細動(異常な心拍)のある喫煙者は、喫煙習慣をやめることで、脳卒中の発症リスクを軽減することができます。

心房細動(a-fib)は、米国では最大600万人が罹患する一般的な心疾患です。
またこの疾患は、何千人もの死者を出します。
喫煙と心房細動の関係に関する研究を発表した研究者は、ヨーロッパと米国では中年成人の4人に1人が心房細動を発症すると述べています。
心房細動を患う人は、心房細動を患っていない人よりも、脳卒中を発症する可能性が5倍高くなります。
脳卒中は、この集団において最も一般的な死因です。

同研究には、新たに心房細動の診断を受けた患者50万人以上が含まれ、平均して3年間の追跡調査が行われました。
研究者らは、喫煙をやめた患者は、依然として全体的な脳卒中リスクは高かったものの、彼らのリスクは事実低下し、発症リスクは喫煙を続けた患者と比較して30%低下したことを発見しました。
よりヘビーな喫煙者、1日に少なくとも20本のタバコを30年間喫煙し続けた人においては、それほど大きなリスク減少は見られませんでしたが、それでも良い影響は見られました。
診断前に喫煙を始めたばかりであった人は、脳卒中リスクが84%上昇し、「持続的な喫煙者」であった人は、リスクが66%上昇しました。

心房細動を患う喫煙者の方が脳卒中リスクが高くなるのはなぜでしょうか?
心房細動を発症すると、心臓の一部に血液がたまり、血栓が形成され、この血栓が脳に移動することで、脳卒中を引き起こします。
「喫煙は血栓の形成を促進するため、脳卒中を引き起こす可能性があります。喫煙によりリスクが下がるのは、これが理由かもしれません。」と、研究著者である韓国ソウル大学病院のソロウン・リー博士は、プレスリリースで述べています。
「喫煙後も脳卒中リスクが残るのは、動脈に既に損傷が起きていることが原因かもしれません。この損傷は、アテローム性動脈硬化と呼ばれます。」

出典 2020年8月25日更新 Medical Daily『Atrial Fibrillation and Smoking, Not a Good Combo 』(2020年8月26日に利用)
https://www.medicaldaily.com/smokers-quit-prevent-stroke-atrial-fibrillation-455587