心拍数が低いことは良いこと、それとも悪いこと?
加齢に伴い身体が衰えることは予測されますが、同様の低下が心臓に起きた場合、これは良いことなのでしょうか、それとも悪いことなのでしょうか?
心拍数が低いことは徐脈と呼ばれ、高齢者に起こることが多いと、心臓病専門医のホセ・バエズ・エスクデロ医師は言います。
必ずしも問題である訳ではありませんが、一部のケースでは治療が必要になります。
「人は歳を取るにつれ、心臓の電気系に正常な摩耗や裂傷が生じることがあります。」と彼は話します。
「その結果、正常な新リズムが遅くなる傾向にあります。」
心拍数が低いものの何も症状が無い場合、心配する必要はありません。
しかし、問題の兆候を知り、そうした兆候に気付いた場合は医師に相談できるようにしておくと良いでしょう。
<心拍数がどの程度だと低すぎる?>
医師は、1分あたり60拍未満の心拍数を低いと見なしていると、バエズ・エスクデロ博士は言います。
徐脈があると、起床時および活動時でさえも、心拍数が60以下に留まります。
起床時の正常心拍数は、60~100BPM(1分当たりの拍数)です。
また、心拍数は就寝時には通常1分40~60拍まで低下します。
<徐脈は危険?>
ほとんどの若者や高度な訓練を受けたアスリート、および定期的に運動する人にとって、心拍数が60未満であることは正常かつ健康的です。
心拍数が低いものの全く症状が出ない可能性が非常に高くなります。
しかし、症状があるのに無視すると、より深刻な問題に繋がる恐れがあります。
以下の症状のいずれかがあり、心拍数の低下を伴っている場合は、医師に相談してください。
心拍数が30代まで低下すると、脳に十分な酸素が供給されず、失神、立ちくらみ、息切れが起こる可能性があります。
また、血液が心腔に溜まり、うっ血性心不全を引き起こすことがあります。
<徐脈が起こる原因>
徐脈の原因として最も一般的なのは、心臓に本来備わるペースメーカーである洞結節の機能不全です。
洞結節は、心腔の上部および下部が体に血液を送りだす速度をコントロールします。
もう1つの原因は房室ブロック(AVブロック)です。
これを発症すると、心腔の上部および下部の通信が上手くいかなくなり、結果として心拍数が低下します。
「心臓内に、仮想の電気ケーブルやワイヤーがあるようなものです。」とバエズ・エスクデロ博士は言います。
「そして、私達は加齢とともに衰えます。高齢者によく使用される薬も、徐脈を促進することが多くなっています。」
実際、年齢は徐脈の最も一般的な危険因子です。
徐脈は特に、65歳以上の男女において最も一般的です。
疾患やその他症状も徐脈を促進する可能性があります。
その他の原因は、以下の通りです。
先天性心疾患や糖尿病、または長年にわたる高血圧はすべて、徐脈の可能性を高める可能性があると、バエズ・エスクデロ博士は言います。
<徐脈の検出方法および治療法>
医師により、日頃の活動について尋ねられ、身体検査が実施されます。
また、心電図(EKG)を使用して心臓の電気信号が測定されることもあります。(正常に信号を発していることを確認するため)
ウェアラブル装置を使用した24時間のモニタリングを行うと、医師が時間の経過と共に変化する心臓の機能を確認することができます。
医師は治療が必要だと判断すると、まずは薬や既存疾患が原因である可能性を排除しようとします。
別の薬に変えたり、同様の治療法に変更することで、問題が解決することもあります。
それでも解決しない場合は、低侵襲性の手術によってペースメーカーを設置することが、心拍数を上昇させる唯一の選択肢となると、バエズ・エスクデロ博士は言います。
彼は、徐脈は多くの場合緊急事態とはならないため、医師には適切な治療法を選択する時間が与えられると言います。
「一般的に、徐脈があったとしても、症状を診断し、原因となるその他症状がある可能性を排除する時間を取ることができます。」と、彼は述べています。
「その後、必要に応じて薬を調整したり、他の措置を講じることができます。」
出典 2020年2月24日更新 health essentials『Is a Slow Heart Rate Good or Bad for You?』(2020年2月26日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/is-a-slow-heart-rate-good-or-bad-for-you/
心拍数が低いことは徐脈と呼ばれ、高齢者に起こることが多いと、心臓病専門医のホセ・バエズ・エスクデロ医師は言います。
必ずしも問題である訳ではありませんが、一部のケースでは治療が必要になります。
「人は歳を取るにつれ、心臓の電気系に正常な摩耗や裂傷が生じることがあります。」と彼は話します。
「その結果、正常な新リズムが遅くなる傾向にあります。」
心拍数が低いものの何も症状が無い場合、心配する必要はありません。
しかし、問題の兆候を知り、そうした兆候に気付いた場合は医師に相談できるようにしておくと良いでしょう。
<心拍数がどの程度だと低すぎる?>
医師は、1分あたり60拍未満の心拍数を低いと見なしていると、バエズ・エスクデロ博士は言います。
徐脈があると、起床時および活動時でさえも、心拍数が60以下に留まります。
起床時の正常心拍数は、60~100BPM(1分当たりの拍数)です。
また、心拍数は就寝時には通常1分40~60拍まで低下します。
<徐脈は危険?>
ほとんどの若者や高度な訓練を受けたアスリート、および定期的に運動する人にとって、心拍数が60未満であることは正常かつ健康的です。
心拍数が低いものの全く症状が出ない可能性が非常に高くなります。
しかし、症状があるのに無視すると、より深刻な問題に繋がる恐れがあります。
以下の症状のいずれかがあり、心拍数の低下を伴っている場合は、医師に相談してください。
- エネルギー不足
- スタミナの低下
- めまい
- 倦怠感
- 胸痛
- 混乱/記憶障害
- 動悸や心臓の粗動
また、血液が心腔に溜まり、うっ血性心不全を引き起こすことがあります。
<徐脈が起こる原因>
徐脈の原因として最も一般的なのは、心臓に本来備わるペースメーカーである洞結節の機能不全です。
洞結節は、心腔の上部および下部が体に血液を送りだす速度をコントロールします。
もう1つの原因は房室ブロック(AVブロック)です。
これを発症すると、心腔の上部および下部の通信が上手くいかなくなり、結果として心拍数が低下します。
「心臓内に、仮想の電気ケーブルやワイヤーがあるようなものです。」とバエズ・エスクデロ博士は言います。
「そして、私達は加齢とともに衰えます。高齢者によく使用される薬も、徐脈を促進することが多くなっています。」
実際、年齢は徐脈の最も一般的な危険因子です。
徐脈は特に、65歳以上の男女において最も一般的です。
疾患やその他症状も徐脈を促進する可能性があります。
その他の原因は、以下の通りです。
- 冠動脈疾患による心臓発作
- 心臓にダメージを与える血液中の細菌感染
- 心筋の炎症
- 甲状腺機能低下
- 電解質の不均衡
- 血液中のカリウム過多
- ベータ遮断薬や抗不整脈薬などの特定の薬
先天性心疾患や糖尿病、または長年にわたる高血圧はすべて、徐脈の可能性を高める可能性があると、バエズ・エスクデロ博士は言います。
<徐脈の検出方法および治療法>
医師により、日頃の活動について尋ねられ、身体検査が実施されます。
また、心電図(EKG)を使用して心臓の電気信号が測定されることもあります。(正常に信号を発していることを確認するため)
ウェアラブル装置を使用した24時間のモニタリングを行うと、医師が時間の経過と共に変化する心臓の機能を確認することができます。
医師は治療が必要だと判断すると、まずは薬や既存疾患が原因である可能性を排除しようとします。
別の薬に変えたり、同様の治療法に変更することで、問題が解決することもあります。
それでも解決しない場合は、低侵襲性の手術によってペースメーカーを設置することが、心拍数を上昇させる唯一の選択肢となると、バエズ・エスクデロ博士は言います。
彼は、徐脈は多くの場合緊急事態とはならないため、医師には適切な治療法を選択する時間が与えられると言います。
「一般的に、徐脈があったとしても、症状を診断し、原因となるその他症状がある可能性を排除する時間を取ることができます。」と、彼は述べています。
「その後、必要に応じて薬を調整したり、他の措置を講じることができます。」
出典 2020年2月24日更新 health essentials『Is a Slow Heart Rate Good or Bad for You?』(2020年2月26日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/is-a-slow-heart-rate-good-or-bad-for-you/