心疾患患者の食品ラベルの見方
食料品店で、ヨーグルトやパン、サルサの栄養表示を確認していますか?
カロリーの含有量はちらっと見ているかもしれませんが、買物かごに入れる前に、その他の栄養成分や、一人前の分量を確認しているでしょうか?
本記事では、予防心臓病栄養士のケイト・パットン氏が、心血管危険因子の抑制に役立つ、食品ラベルでチェックすべき7つの重要事項を説明します。
1. カロリー含有量
カロリーは一目で分かるように食品ラベルの上部あたりに太字で記載されていることは、恐らくご存じでしょう。
しかし、減量したり、健康的な体重を維持しようとするなら、この数字だけでは十分ではありません。
「一人前当たりのカロリー含有量を確認しましょう。」と、パットン氏は言います。
「一人前の分量が非常に重要です。」
消費者は通常合理的なカロリーが含まれる食品を買いますがs、記載カロリーを含む一皿分の分量は、ポテトチップ10枚など、非現実的な値に設定されている可能性があります。
「袋や箱全体のカロリーであると考えてはいけません。」と、パットン氏は言います。
「一人前の分量を確認しないと、予想よりも多くのカロリーを消費しやすくなります。」
2. 脂質
食品の総脂質量はグラム単位で記載されており、その下には種類別の脂質が載っています。
右側には総脂質および飽和脂肪のグラム数の、1日の推奨摂取量に対する割合が書かれています。
この数字は1日2,000カロリーの食事をベースに、現在「1日当たり量パーセント(%DV)」と呼ばれています。
「コレステロール値が高い人は、飽和脂肪の量が重要です。コレステロール値を下げるのは、飽和脂肪摂取量を、1日の総カロリー摂取量の5%以下にする必要があります。」と、パットン氏は言います。
3. コレステロール
コレステロールの1日の推奨摂取量は300mgですが、パットン氏はこれは多すぎると話します。
「消費量をこれよりも減らすよう努めて下さい。」と彼女は言います。
4. ナトリウム
ナトリウムは水分保持の原因となるため、心不全や高血圧がある人にとって、低ナトリウム食は「必須」です。
含有量が140mg以下の場合は、食品に「低ナトリウム」と表示することができます。
心不全がある場合、医師によって1日のナトリウム摂取量が制限されます。
高血圧、もしくは高血圧リスクがある人は、ナトリウム摂取量を1日最大1,500mgに制限する必要があります。
糖尿病や腎疾患がある人、アフリカ系アメリカ人、50歳以上の人は、高血圧リスクがあるとされます。
その他ほとんどの人については、ナトリウム摂取量を1日2,300mgに制限すれば問題ありません。
5. 総炭水化物
炭水化物とは糖および糖に変換される食品のことです。
「悪い」炭水化物は血糖値を急上昇させ、有害なトリグリセリドの形成につながります。
悪い炭水化物は、食品ラベルに「添加糖」として記載されています。
このカテゴリーにはグラニュー糖、蜂蜜、糖蜜、高フルクトースコーンシロップの他、食品に本来含まれないその他形態の糖類が含まれます。
添加糖の1日当たり量パーセントは、男性で36g(約小さじ9杯)、女性で25g(小さじ6杯)です。
前糖尿病や糖尿病がある、もしくはトリグリセリド値が高い人は、悪い炭水化物を避けることが理想です。
食物繊維の豊富な食品は「良い」炭水化物と考えることができます。
この食品は糖に変わるスピードが遅いため、血糖値を一定に保ち、急上昇を防ぐのに役立つからです。
ほぼ全ての人が繊維の摂取量を増やすべきだと、パットン氏は言います。
コレステロール値を下げようとする時は特に重要です。
「繊維は、1日少なくとも25gはとることを目標にしましょう。男性は最大35g必要です。」と彼女は言います。
6. タンパク質
タンパク質の%DVは50gですが、「ほとんどのアメリカ人はこれよりも多く消費している」とパットン氏は言います。
タンパク質は、全く含有されていない場合でも、必ず食品ラベルに記載されています。
「慢性腎疾患を患う人は、タンパク質の量を知ることが重要となる場合があります。」と彼女は話します。
7. ビタミン・ミネラル
ビタミンやミネラルの多くは、食品ラベルの最後に記載されています。
これは、バランスの取れた食事に必要だと考えるでしょう。
ビタミンDやカリウムも、このカテゴリーに含まれます。
「多くのアメリカ人は推奨量を摂取していないからです。」と、パットン氏は言いまsう。
ビタミンDは骨の健康維持に必要です。
カリウムは、血圧抑制において重要となります。
カルシウムや鉄も記載されています。
「%DVを見ることで、一人前当たりの含有量が、1日に必要な総量の何パーセントに値するのかを確認しましょう。」と、パットン氏は言います。
「この割合は新しい科学エビデンスに基づいた摂取すべき、もしくはそれ以上は摂取すべきではない栄養の摂取量ですので、信用に値します。」
<原材料表も読みましょう!>
栄養成分表示の他、パットン氏は、原材料表も確認することが重要だと話します。
彼女は、以下を推奨しています。
1. 原料の数が出来る限り少ない食品を選ぶ。
2. 穀物製品の場合、最初に記載されている原料が「whole(全)」から始まるものを選ぶ。全粒穀物には、一人前当たり最低2.5gの繊維が含まれている。
3. 漂白処理済、もしくは栄養強化済の穀物を避ける。
4. 前から5つの原料に砂糖が記載されていないことを確認する。
出典 2019年12月19日更新 healthessentials『How to Read Food Labels If You Have Heart Disease』(2019年12月24日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/how-to-read-food-labels-if-you-have-heart-disease/
カロリーの含有量はちらっと見ているかもしれませんが、買物かごに入れる前に、その他の栄養成分や、一人前の分量を確認しているでしょうか?
本記事では、予防心臓病栄養士のケイト・パットン氏が、心血管危険因子の抑制に役立つ、食品ラベルでチェックすべき7つの重要事項を説明します。
1. カロリー含有量
カロリーは一目で分かるように食品ラベルの上部あたりに太字で記載されていることは、恐らくご存じでしょう。
しかし、減量したり、健康的な体重を維持しようとするなら、この数字だけでは十分ではありません。
「一人前当たりのカロリー含有量を確認しましょう。」と、パットン氏は言います。
「一人前の分量が非常に重要です。」
消費者は通常合理的なカロリーが含まれる食品を買いますがs、記載カロリーを含む一皿分の分量は、ポテトチップ10枚など、非現実的な値に設定されている可能性があります。
「袋や箱全体のカロリーであると考えてはいけません。」と、パットン氏は言います。
「一人前の分量を確認しないと、予想よりも多くのカロリーを消費しやすくなります。」
2. 脂質
食品の総脂質量はグラム単位で記載されており、その下には種類別の脂質が載っています。
右側には総脂質および飽和脂肪のグラム数の、1日の推奨摂取量に対する割合が書かれています。
この数字は1日2,000カロリーの食事をベースに、現在「1日当たり量パーセント(%DV)」と呼ばれています。
「コレステロール値が高い人は、飽和脂肪の量が重要です。コレステロール値を下げるのは、飽和脂肪摂取量を、1日の総カロリー摂取量の5%以下にする必要があります。」と、パットン氏は言います。
3. コレステロール
コレステロールの1日の推奨摂取量は300mgですが、パットン氏はこれは多すぎると話します。
「消費量をこれよりも減らすよう努めて下さい。」と彼女は言います。
4. ナトリウム
ナトリウムは水分保持の原因となるため、心不全や高血圧がある人にとって、低ナトリウム食は「必須」です。
含有量が140mg以下の場合は、食品に「低ナトリウム」と表示することができます。
心不全がある場合、医師によって1日のナトリウム摂取量が制限されます。
高血圧、もしくは高血圧リスクがある人は、ナトリウム摂取量を1日最大1,500mgに制限する必要があります。
糖尿病や腎疾患がある人、アフリカ系アメリカ人、50歳以上の人は、高血圧リスクがあるとされます。
その他ほとんどの人については、ナトリウム摂取量を1日2,300mgに制限すれば問題ありません。
5. 総炭水化物
炭水化物とは糖および糖に変換される食品のことです。
「悪い」炭水化物は血糖値を急上昇させ、有害なトリグリセリドの形成につながります。
悪い炭水化物は、食品ラベルに「添加糖」として記載されています。
このカテゴリーにはグラニュー糖、蜂蜜、糖蜜、高フルクトースコーンシロップの他、食品に本来含まれないその他形態の糖類が含まれます。
添加糖の1日当たり量パーセントは、男性で36g(約小さじ9杯)、女性で25g(小さじ6杯)です。
前糖尿病や糖尿病がある、もしくはトリグリセリド値が高い人は、悪い炭水化物を避けることが理想です。
食物繊維の豊富な食品は「良い」炭水化物と考えることができます。
この食品は糖に変わるスピードが遅いため、血糖値を一定に保ち、急上昇を防ぐのに役立つからです。
ほぼ全ての人が繊維の摂取量を増やすべきだと、パットン氏は言います。
コレステロール値を下げようとする時は特に重要です。
「繊維は、1日少なくとも25gはとることを目標にしましょう。男性は最大35g必要です。」と彼女は言います。
6. タンパク質
タンパク質の%DVは50gですが、「ほとんどのアメリカ人はこれよりも多く消費している」とパットン氏は言います。
タンパク質は、全く含有されていない場合でも、必ず食品ラベルに記載されています。
「慢性腎疾患を患う人は、タンパク質の量を知ることが重要となる場合があります。」と彼女は話します。
7. ビタミン・ミネラル
ビタミンやミネラルの多くは、食品ラベルの最後に記載されています。
これは、バランスの取れた食事に必要だと考えるでしょう。
ビタミンDやカリウムも、このカテゴリーに含まれます。
「多くのアメリカ人は推奨量を摂取していないからです。」と、パットン氏は言いまsう。
ビタミンDは骨の健康維持に必要です。
カリウムは、血圧抑制において重要となります。
カルシウムや鉄も記載されています。
「%DVを見ることで、一人前当たりの含有量が、1日に必要な総量の何パーセントに値するのかを確認しましょう。」と、パットン氏は言います。
「この割合は新しい科学エビデンスに基づいた摂取すべき、もしくはそれ以上は摂取すべきではない栄養の摂取量ですので、信用に値します。」
<原材料表も読みましょう!>
栄養成分表示の他、パットン氏は、原材料表も確認することが重要だと話します。
彼女は、以下を推奨しています。
1. 原料の数が出来る限り少ない食品を選ぶ。
2. 穀物製品の場合、最初に記載されている原料が「whole(全)」から始まるものを選ぶ。全粒穀物には、一人前当たり最低2.5gの繊維が含まれている。
3. 漂白処理済、もしくは栄養強化済の穀物を避ける。
4. 前から5つの原料に砂糖が記載されていないことを確認する。
出典 2019年12月19日更新 healthessentials『How to Read Food Labels If You Have Heart Disease』(2019年12月24日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/how-to-read-food-labels-if-you-have-heart-disease/