心臓病が乳がんの生存者にとっては引き続き脅威
2019年6月21日(HealthDay News) - 乳がんを克服した閉経後の女性は、心臓病を発症するリスクがより高い可能性があると
新しい研究では記されています。
ブラジルの研究者たちによると、心臓疾患が乳がんの放射線治療後5年以上経過した後に発生する可能性があり、
そういった危険性は最大で30年間継続します。
心臓疾患は、高齢の女性の主な死因となっています。
北米の更年期障害学会(NAMS)のエグゼクティブディレクターである
ジョアン・ピンカートン博士は次のように述べています。
「エストロゲンレベルの低下のために、心臓疾患は化学療法、放射線療法、アロマターゼ阻害剤の使用など、乳がんの治療を受けている女性で、
一般的に見られます。」
この研究では、ブラジルのサンパウロ州立大学ボツカツメディカルスクールのダニエル・デ・アラウジョ・ブリト・ブトロス博士が率いる研究者らが、
96人の閉経後乳がんを克服した女性と、192人の乳がんのない女性の心臓病の危険因子を比較し評価をしました。
研究者らは、がん生存者の方がより、肥満傾向があり、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、腹部肥満、そしてトリグリセリドレベルが
高い可能性がはるかに高いことを見出しました。
これらはすべてが心臓疾患の主要な危険因子です。
乳がんの生存者における心臓病関連での死亡リスクは、乳がん自体による死亡リスクと類似していました。
この研究は最近、NAMSの学会誌である、『Menopause』のオンライン版に掲載されました。
この調査結果は、女性が自分の乳癌の治療の方法を決める際に、心臓専門医への受診を検討することを示唆しています。
「女性は、乳がんが診断されたときに循環器系も診察を受け、がん治療が完了した後も継続的なフォローアップを続けるべきです。」
と、ピンカートン博士は述べています。
【以下のウェブサイトより引用】