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心臓病タンパク質が早期の脳損傷を知らせる

特定の心臓病タンパク質の血中濃度が脳の損傷と関連しているという新たな研究が示されました。

N末端Pro-B型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)は、心臓壁のストレスに応答して血液中に放出されるタンパク質です。
心臓病が悪化するとNT-proBNPの血中濃度が上昇し、心機能が改善するとそれは低下します。

これまでの研究では、心疾患と脳疾患との関連が見出されていますが、NT-proBNP値の役割は不明でした。

オランダの研究者は、認知症のない中年および高齢の心臓病患者2,400名近くを調べ、NT-proBNPの血中濃度とMRIで検出された脳の損傷との間に明確な関連性があることを見出しました。
しかしこの研究は、このタンパク質の高レベルが実際に脳損傷を引き起こしたということは証明していません。
この研究は12月7日にRadiologyジャーナルで公開されました。

「私たちは、NT-proBNPの血清中濃度が高いほど脳の体積が小さく、特に灰白質の量が少なく、脳の白質の組織化がより困難であることを発見しました。」と主著者のメイケ・ヴェルヌイ博士は記者会見で述べました。
彼女はロッテルダムにあるエラスムス・ロッテルダム大学メディカルセンターの神経放射線学者です。

心臓や脳への損傷は、疾患の徴候や症状が明らかになる前に起こることがよくあります。
早期に心臓や脳の疾患を明らかにする血液マーカーは、早期の治療や生活習慣の変化につながり、疾患の進行を遅らせたり、逆転させたりする可能性があるといいます。
彼らは、NT-proBNP値と心臓と脳の疾患との関連性についてもっと学ぶためにはさらなる研究が必要だと語りました。

(記事元)https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/misc-stroke-related-heart-news-360/heart-failure-protein-may-signal-early-brain-damage-717445 .html