心臓発作から回復 ‐ その後すぐに性生活の再開は健康的かもしれない

2020年9月23日 - 心臓発作からの生還した人は、性生活の再開が早すぎると別の発作が引き起こされるのではないかと心配します。

しかし、新しい研究は真実はその逆であるかもしれないことを示唆しています。

イスラエルの調査によると、心臓発作後の数か月で通常の性生活を再開すると、実際に生存率が向上する可能性があります。

主任研究員のヤリヴ・ガーバー氏は、利益の一部は人の考え方にあると考えています。

「性と性的活動は幸福の指標です。」

とテルアビブ大学の公衆衛生学部長のであるガーバー氏は述べました。

「心臓発作の後すぐに性的活動を再開することは、健康で機能的で若く、エネルギッシュな人として自己認識をすることの一部である可能性があります。これは、一般的に健康的なライフスタイルにつながる可能性があります。」

この研究では、ガーバー氏のチームは、1992年または1993年に心臓発作で入院した65歳以下の性的に現役の約500人のデータを収集しました。

22年間の追跡期間中央値の間に、彼らの43％が死亡しました。

しかし、この研究では、心臓発作後の最初の6か月間にセックスの頻度を維持または増加させた人は、そうしなかった人と比較して、死亡リスクが35％低いことがわかりました。

セックスの頻度を増やすことでの生存に対しての利点は、心血管系以外、例えば、癌に関連した死亡の減少などに関連しているように思えたと研究者は指摘しました。

もちろん、この調査結果は、心臓発作の直後に性的活動を再開することが長期的な生存率を直接改善するということの証明ではありません。

この新しい研究は、9月23日、European Journal of Preventive Cardiologyに掲載されました。

研究者が説明したように、セックスは心拍数と血圧を増加させる運動の一種です。

また、激しい運動は時として心臓発作を引き起こす可能性がありますが、定期的な身体活動はまた、時間の経過とともに心臓の問題のリスクを減らすことができます。

同様に、セックスは心臓発作を引き起こす可能性がありますが、定期的に運動する場合のリスクは低いとガーバー氏のチームは述べています。

「この理由やその他の理由で、若い人を含めた一部の患者は心臓発作の後の性行為については、長期間、再開するのをためらいます。」

とガーバー氏は述べました。

彼はまた、心臓発作後の性生活への迅速な復帰は、全体的な身体状態の回復のより良い兆候であるかもしれないと理論づけました。

「体力の改善、配偶者との関係の強化、および、最初の発作のショックから数ヶ月以内に「立ち直る」精神力は、維持された、もしくは増加したグループの中で観察された生存利益の考えられる説明の1つです。」

「一方、自分の健康状態に不安を感じている患者は、性生活を再び始める可能性が低いかもしれません。」

と彼は述べました。

「彼らはまた、フォローアップ中の癌スクリーニング検査やその他の予防実践を遵守する可能性が低いかもしれません。これは、我々の研究で見られた性的活動の再開と癌死亡率の間の強い逆相関を説明するかもしれません。」

いずれにせよ、この新しい発見は心臓発作の直後から通常の性生活に戻ることについての患者の心配を低減することに役立つはずだとガーバー氏は述べました。

ガイ・ミンツ博士は、ニューヨーク州マンハセットにあるノースウェルヘルスサンドラアトラスバスハート病院で心臓血管の健康を管理しています。

彼は新しい研究には関与していませんが、この研究について、

「心臓発作後の性行為は危険であるという古いタブー」に対抗するのに役立つはずだと述べました。

ミンツ博士は、イスラエルでの研究には限界があると述べました。

「この研究では、年齢の中央値が53歳の若い人口を対象としており、これは高齢の患者や女性には当てはまりません。患者の90%は男性だったため、また女性の例はほぼありませんでした。」

また、心臓発作の後、患者は性行為への復帰について医師と率直に話し合うべきだと述べました。なぜなら、それは“心臓に影響を与える可能性のある心拍数と血圧を上昇させる”ためです。

それでも、多くの人にとって、「性行為を正常化することは、患者の自己価値、健康、および活力の感覚を向上させます。」

とミンツ氏は述べました。

「ここでの重要なメッセージは、性的活動に再び従事することは危険ではなく、長期的に役立つのです。」

と彼は述べました。

【以下のリンクより引用】

Healthday