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心臓関連研究:低用量および定期用量のアスピリンは安全で効果的

何千人もの心臓病患者が自分自身で登録し、低、普通、強度のアスピリンを服用したときにオンラインで健康状態を追跡するといった珍しい研究において、どの用量でも同等に安全で、心臓の問題や脳卒中を更に予防するのに効果的であると結論付けています。

しかし、これには大きな注意点があり、人々は低用量による服用を非常に強く望んだため、治療が本当に同等であると結果が立証できるかどうかは不明だと一部の独立専門医は述べています。

高用量を服用するように言われていた半数の人々も、代わりに低用量を服用したりアスピリンの使用を完全にやめたりしていました。

アメリカ・ヒューストンにあるベイラー医科大学の心臓専門医で、研究に関与していなかったサリム・ビラニ博士は、次のように述べています。

「患者は基本的に自分でアスピリンを購入したので、自分でどれを服用したいかということは本人が決めていました。」

それでも、その結果は、多くの医師が81mgの「ベビーアスピリン」よりもうまくいくと考えている、325mgの高用量を服用する理由はほとんどないことを示しています。

この結果は土曜日にニューイングランドジャーナルオブメディシンで発表され、米国心臓病学会の会議で議論が行われました。

アスピリンは血栓の予防に役立ちますが、出血のリスクがあるため、まだ心臓病を発症していない健康な人には推奨されません。

ただし、すでに心臓発作を起こしていたり、バイパス手術、またはステントを必要とする動脈に詰まりがある人にとっては、明らかにメリットがあります。

しかし、最良の投与量というのは不明であるため、この研究は実際の環境でそれらを比較することを目的としていました。

15,000人が手紙や、電子メール、または電話で研究参加への招待状を受け取り、彼らは3か月〜6か月ごとの定期受診の際にウェブサイトへ登録を行いました。

参加したヘルスセンターのネットワークが、参加者の電子記録と保険金請求から参加者に関する医療情報を提供しました。

参加者は、店頭で購入した低用量または通常用量のアスピリンを服用するようにランダムに割り当てられました。

研究が始まる前にほぼ全員がアスピリンを服用しており、そのうち85%はすでに低用量であったため、研究で割り当てられた用量を服用させることが、最初から困難だったとビラニ博士は述べています。



2年後、各グループの約7%が心臓発作または脳卒中で死亡または入院しました。

安全性についての結果も同様でした。

入院と輸血を必要とする大出血があったのは1%未満でした。

オックスフォード大学の医学者であるコリン・ベジェント博士は、高用量を服用するように割り当てられた人のほぼ41%が、ある時点で低用量に切り替えており、その高い確率が、安全性または有効性についての本当の違いを覆い隠していた可能性があると医学雑誌の解説で記しています。

研究を主導したひとりである、デューク大学のスカイラー・ジョーンズ博士は、この研究は依然として貴重なガイダンスとなりえると述べました。

患者が現在低用量のアスピリンを服用している場合に、

「切り替える代わりにその用量を維持することが正しい選択となります。」

と彼は述べました。

現在325mgで、調子がいい人はその用量を続けたいと思うかもしれません。そして、彼らが用量に気になる点があるようであれば、医師に相談するべきなのです。

ジョーンズ博士は、新規患者には、一般的には、低用量から始めることを推奨しています。

ビラニ博士は、アスピリンは薬であり、たとえ市販薬として店頭で販売されていても、患者が自分で使用量を決めるべきではないと述べています。

「相談せずに用量を変更したり止めたりしないでください。」

と彼は警告しました。

「これは、特にアスピリンのような薬を使用する治療法にとっては重要です。」



【以下のリンクより引用】

Heart study: Low- and regular-dose aspirin safe, effective

Medical Xpress